...だからそう云う史料は始めから否定している僕にとっては...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...そのことは始めからしまいまで気にかけていたのだ……ある好奇心なしにではなく……しかもとうとう教えずにしまった...
有島武郎 「星座」
...それだから俺は始めから死ぬんだ死ぬんだといって聞かせているのに...
有島武郎 「ドモ又の死」
...さうして私と保持さんは始めから一緒に行つて...
伊藤野枝 「妾の会つた男の人人」
...始めから誤っているのだ...
海野十三 「地球発狂事件」
...始めから分り切っていたのである...
海野十三 「もくねじ」
...もう夏の始めから東京の本宅へ引挙げていた...
大阪圭吉 「白妖」
...まためいめいの力で回復し得られないような損害は始めからありようがないはずである...
寺田寅彦 「天災と国防」
...空間概念は始めから空間そのものでなければならないのである...
戸坂潤 「性格としての空間」
...始めから出来る筈はない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...始めからわるく思っていなかったので...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...先生から手紙がくれば差支(さしつかえ)があって稽古(けいこ)ができないと云うことと断定して始めから読む手数(てすう)を省(はぶ)くようにした...
夏目漱石 「永日小品」
...あなたよりよっぽど下のつもりですわ」自分は始めから彼女の年と自分の年を比較する気はなかった...
夏目漱石 「行人」
...「始めから順序を立てゝお話して下さい...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...始めから疲勞した長椅子(ソフハア)の上に...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...通常の方法では決して始めから波に乗れなかったろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...始めから終迄此の心持の鬪爭ばかりで持切る事さへあるのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...始めから侮蔑(ぶべつ)してかかるでありましょう...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??