...昔大殿樣の姉君がいらしつた洛外の山莊で...
芥川龍之介 「地獄變」
...この次(つ)ぎは姉君様(あねぎみさま)が是非(ぜひ)お目(め)にかかるとの仰(おお)せでございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...そして正面壁間に見覚えのある父王(マハラージャ)や姉君のカムレッシ王女の大きな油絵が懸かってその下には同国人であろう...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...と面白(おもしろ)げに誘(さそ)ひて座(ざ)を立(た)つ姉君(あねきみ)...
樋口一葉 「曉月夜」
...源氏は姉君へ手紙をことづてたいと言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...姉君ではあるが太政大臣の未亡人の宮はもっと若く...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...姉君にも逢(あ)って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...姉君の院参を済ませてから妹を与えたいという考えらしい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...姉君は有名な美人であることを帝もお知りあそばされていたのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中の君もわけはわからぬながら姉君の様子を気の毒に思ってながめていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中の君が姉君を気づかわしく思うあまりに病床に近く来て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...富のない自分らは世の中から何につけても尊重されていくものではないらしいとまた思うことによって姉君がどこまでも情に負けず結婚はせまいとした心持ちのえらさが思われた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...兵部卿(ひょうぶきょう)の宮は寂しく悲しいままによくおいでになっては姉君の一品(いっぽん)の宮の御殿を慰め所にあそばした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...丸山の姉君います...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...姉君、こよなう怜(うれ)し、さきよりこれ欲しうおもひたるにとて、心地よげに飲み給ひ、常はえまゐらぬまだしき大根(おほね)まゐるもをかし...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...九月八日岡山奥小野崎姉君御病死之旨今日御達(おんとゞけ)差出(さしいだし)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...姉君さえかの家にゆきておわすというに...
森鴎外 「文づかい」
...「姉君が、お山のほうへ、おひとりで召されて行きましたが、誰も行ってあげないでいいでしょうか」妹たちが、そこへ告げると、宗時は起って、「父上も、お山か」「ええ、長いこと、庭の彼方(あち)、此方(こち)を、おひとりで歩いていらっしゃいましたが、そのうちに、お山の大日堂の縁に、お休みになっているふうでした」「そうか...
吉川英治 「源頼朝」
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