...女子によく使われる「妹分」という言葉がある...
...私は妹がいないので、友達を妹分のように可愛がっている...
...妹分が遊びに来ると、いつも楽しい時間を過ごせる...
...彼女は私の妹分にあたります...
...あなたには妹分はいるんですか?...
...わたしの妹分(ぶん)に当たるのに柄といい年格好といい...
有島武郎 「或る女」
...妹分という人の烏羽黒(うばぐろ)の縮緬(ちりめん)の紋付きにして旅館を出た...
有島武郎 「或る女」
...姉妹分の娘だから義理の姪...
泉鏡花 「遺稿」
...小芳(こよし)と云うものの妹分で...
泉鏡花 「婦系図」
...それとも妹分といふわけでやすか」「妹分なんで」「十風の友達といふ處で大いにもてるでやせう...
高濱虚子 「俳諧師」
...使の娘は近々に私の妹分として御座敷へ出る筈故...
谷崎潤一郎 「刺青」
...自分の妹分だといって...
近松秋江 「うつり香」
...なんにしても相手が相手だ」「では、この女、しばし君に預ける」「いかにも、預かり申す」「大事に扱え、これはソノ、御雪が妹分じゃ、無茶なことをしてはならんぞ」「ともかくも拙者が、よきように預かる」「そうか」芹沢は残り惜しそうな面(かお)をして、お松を隣室に抛(ほう)り込んで、自分はこの場を外(はず)して行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...妹分のお駒に懸想(けそう)して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...御存じでせうが、私の妹分のお玉、――あの娘(こ)が見えなくなつたのです」「何? お玉が行方知れずになつたといふのか」それは兩國中の見世物小屋を壓倒した、明星のやうな人氣者でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...せっかく私の妹分のお銀さんを送って来てくれたんだもの...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今度はお北の妹分お瀧がやられましたよ」「湯屋か店仕舞か」「男に呼出されて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心中崩れのお小夜の妹分で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妹分といふことにして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...『私は一人ぽつちで親も姉妹もないから、妹分になつて、お互ひに助け合つて行かうぢやないか』とお師匠樣が言つて下すつて、それから三度の食べ物も、一緒に頂きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お菊だよ」「あの妹分の?」「妹分といふことにして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...貞奴はその妹分の優しい...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...おまえの妹分のその灌木から貴い宝の花を一つ取って...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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