...この本には、日本文学の妙味がたっぷりと詰まっている...
...料理の妙味は、新鮮な食材と素材への愛情から生まれる...
...旅行の醍醐味は、その土地特有の妙味を感じることだ...
...彼女の歌唱力の妙味は、その独自のフレーズや表現にあった...
...この菓子の妙味は、口に入れた瞬間に広がる濃厚な味わいだ...
...口を極めて原作と訳文との妙味を嘖々(さくさく)激称したは石橋忍月(いしばしにんげつ)であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...最も妙味あり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...これは肉合いの妙味によって翅の意味を解釈し...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...口調が悪くてもそのために却って妙味のある歌もあるかも知れないが...
寺田寅彦 「歌の口調」
...しかしそこにまたこの時計の妙味もあるのである...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...なんとなれば前句と付け句と合わせてはじめて一つの完結した心像を作ることが付け句の妙味であるからである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...いろいろの個性が交響楽を織り出すところに妙味がある...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...○読書は勉強さえすれば書中自(おのずか)ら妙味有り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...物を育てるの妙味がおわかりにならないのですね...
中里介山 「大菩薩峠」
...その特殊な妙味や詩境に会得(えとく)を持つようになったけれども...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...その完全に咀嚼しつくされた妙味に...
長谷川時雨 「八歳の時の憤激」
...古文古歌固より高尚にして妙味ある可しと雖(いえど)も...
福沢諭吉 「新女大学」
...云はゞ酒の妙味であり...
牧野信一 「断酒片」
...切なる関係なしとは見えながらまた前句と連続せざるにもあらざる処に多くの妙味を存するなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...歌は倫理的善悪の外に立つ処に妙味はあるなり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...その妙味に打たれたゆえんのものは...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...大字細筆共に妙味があって...
山本笑月 「明治世相百話」
...人は余裕ある心持ちで技巧そのものの妙味に没頭し得ることを知った...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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