...この本には、日本文学の妙味がたっぷりと詰まっている...
...料理の妙味は、新鮮な食材と素材への愛情から生まれる...
...旅行の醍醐味は、その土地特有の妙味を感じることだ...
...彼女の歌唱力の妙味は、その独自のフレーズや表現にあった...
...この菓子の妙味は、口に入れた瞬間に広がる濃厚な味わいだ...
...ヨブ記のこの語の妙味を悟り得るのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...人生も社会も「割りきれぬ」ところにかえって妙味があるのかも知れません...
高神覚昇 「般若心経講義」
...その妙味の汲みつくし難い大洋のような分厚い重さ...
高村光太郎 「ミケランジェロの彫刻写真に題す」
...しかもその下でなければ行われ難いところに妙味があるようである...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...口調が悪くてもそのために却って妙味のある歌もあるかも知れないが...
寺田寅彦 「歌の口調」
...この「ヤナ」が「野蛮」に通じまた「野暮(やぼ)な」に通ずるところに妙味がないとは言われない...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...しかも独特なある妙味さえある云々(うんぬん)...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...自由な立場で真実を探求するところにその妙味があるのであって...
中井正一 「調査機関」
...今更ながら文学の妙味に感謝してゐる次第であります...
牧野信一 「浪曼的月評」
...レニエらが作中の妙味を移し植ゑられたものと私は観じてゐるが...
正岡容 「浅草燈籠」
...この頃になって彩色の妙味を悟ったので...
正岡子規 「画」
...奇を求めず巧を弄(ろう)せざる間に無限の妙味を持たせながら常人は何とも感ぜざるべし...
正岡子規 「俳諧大要」
...歌は倫理的善悪の外に立つ処に妙味はあるなり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...わたしたちの生活の妙味つきぬところであると思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...白楽天が聞いたという鄂州(がくしゅう)の女の琵琶もこうした妙味があったのであろうと源氏は聞いていたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いっこう妙味不通...
山本笑月 「明治世相百話」
...動かないでいて云うにいわれぬ妙味がありますからね...
山本笑月 「明治世相百話」
...そのあとに「鼻」が来るに及んで妙味のつきないものがある...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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