...この本には、日本文学の妙味がたっぷりと詰まっている...
...料理の妙味は、新鮮な食材と素材への愛情から生まれる...
...旅行の醍醐味は、その土地特有の妙味を感じることだ...
...彼女の歌唱力の妙味は、その独自のフレーズや表現にあった...
...この菓子の妙味は、口に入れた瞬間に広がる濃厚な味わいだ...
...ここに実に奥深い自然の妙味(みょうみ)があるので...
石原純 「ロバート・ボイル」
...これがすなわち冒険の妙味ですよ」老人はニヤニヤと笑ったらしい...
江戸川乱歩 「影男」
...何の痕跡も残っていないという妙味がある...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...最も妙味あり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...同じそういう妙味のあるうちにも信親のは刃金が薄くて地金があつい...
高村光太郎 「小刀の味」
...この「ヤナ」が「野蛮」に通じまた「野暮(やぼ)な」に通ずるところに妙味がないとは言われない...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...これらの矛盾撞着によって三段論法では説けない道理を解説しているところにこの書の妙味があるであろう...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...自由な立場で真実を探求するところにその妙味があるのであって...
中井正一 「調査機関」
...人をして声を呑んで泣かしむるほどの妙味はなくとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...フランス風の交響曲の妙味も...
野村胡堂 「楽聖物語」
...今更ながら文学の妙味に感謝してゐる次第であります...
牧野信一 「浪曼的月評」
...俳句の妙味は終(つい)に解釈すべからざるを以て各人の自悟(じご)を待つより外(ほか)なしといへども...
正岡子規 「俳諧大要」
...俗世間の渦巻く塵(ちり)を雲の上で見てをる処に妙味はあるなり...
正岡子規 「人々に答ふ」
...どれほど人間的妙味に富んでゐたにしろ...
正宗白鳥 「編集者今昔」
...その隔(はな)れ方に得(え)も言われぬ妙味があった...
室生犀星 「庭をつくる人」
...句作と共にその妙味は古名家を凌ぐに足ると思うくらいです...
山本笑月 「明治世相百話」
...僕には未(ま)だ翁の近年の作の妙味が十分会(ゑ)得せられないが飽迄(あくまで)も若若(わかわか)しい此(この)翁の心境は例の真夏の花を嗅ぐ様な豊艶多肉な女を倦(う)む色もなく描いて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...雅味も線の妙味もなくて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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