...己れにゃ芝居ってやつが妙に打て無え...
有島武郎 「かんかん虫」
...狂人の声が妙に心を動かした...
石川啄木 「札幌」
...汽笛の声が妙に悲しく聞こえたり...
伊藤左千夫 「廃める」
...発表する時期が外れてゐて妙にお思ひになるでせうけれどそれはお許し下さいまし...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年一月号)」
...妙に不気味に感じられるのでありました...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...どうもこれがまた妙に気になる...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...いよいよ軽妙に踊り抜く...
太宰治 「お伽草紙」
...なんだかだんだん妙に...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...しかし私は男衆の亥之吉の存在が妙に気になる...
外村繁 「澪標」
...妙に人馴れた眼、少し綻(ほころ)びた唇、クネクネと肩で梶(かじ)を取って、ニッと微笑したお菊は、椎茸髱(しいたけたぼ)と、古文真宝(こぶんしんぽう)な顔を見馴れた土佐守の眼には、驚くべき魅力でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...林様を許して上げて下さいまし」お半は神妙に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手内職でも始めようかと思っているんだ」平次は妙に懐疑的でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...市ヶ谷の親分」八五郎は妙に擽(くす)ぐつたい氣持になります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妙に起るときから胸さわぎがして仕方がない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...うねうね続く緑の丘は妙に平和だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...妙に突飛な考えが浮かび...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...妙に心を打たれる思いがしたわけであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...妙に和合するのであった...
蘭郁二郎 「自殺」
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