...はらはらと数に乱れる...
泉鏡花 「瓜の涙」
...油気の無い髪が風のために乱れる...
梅崎春生 「日の果て」
...赤蜻蛉(あかとんぼ)が夕日の空に数限りもなく乱れる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...風俗の乱れる機会が非常に多かったので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...天下が大いに乱れる時は...
中里介山 「大菩薩峠」
...世の中乱れるお口はすくなるここらで一ト口...
中里介山 「大菩薩峠」
...口に念仏を称(とな)えましても妄念がむやみに起って来て心が乱れるのをどうしたらよろしゅうございましょう」法然が答えて...
中里介山 「法然行伝」
...次第に疲労(ひろう)が加わり、呼吸が乱れる...
中島敦 「弟子」
...露草の茎粗壁(かべ)に乱れる万里の城いまは何かしらうらぶれた感じが深い...
林芙美子 「新版 放浪記」
...一人孤閨にあつて思ひ乱れる麗人の心緒を髪の乱れに具象した作でそれだけのものであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...円陣は一斉に乱れると各々まつしぐらに水を眼がけて駈けて行つた...
牧野信一 「渚」
...荒々しく入り乱れる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それに社会の秩序は乱れる...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...病人というものは髪や髭(ひげ)も乱れるにまかせて気味の悪い所もできてくるものであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...平和は乱れるであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...山県大弐(やまがただいに)はその著『柳子新論(りゅうししんろん)』のなかで位禄を分つことが天下の乱れるもとである...
山本周五郎 「花も刀も」
...駈け乱れる跫音がしたのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...乱れれば乱れるほど...
吉川英治 「山浦清麿」
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