...彼女は妖艶な魅力で男性を惹きつける...
...妖艶な色気を漂わせる女性がバーの一角に座っていた...
...着物姿の彼女はとても妖艶だった...
...石川五右衛門の『妖艶酒場』は大変に有名な浮世絵画である...
...妖艶な空気が漂う舞台が、観客を魅了していた...
...少女にはあり得ないほどの冷静さで他人事(ひとごと)のように二人(ふたり)の間のいきさつを伏し目ながらに見守る愛子の一種の毒々しい妖艶(ようえん)さ...
有島武郎 「或る女」
...鎌倉の宿に於いてかの女が如何にも妖艶な微笑を以つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...僕はいまだにその妖艶(ようえん)とも怪奇とも形容に絶する光景を忘れたことがない...
海野十三 「階段」
...女はそら見ろといわんばかりに僕の方に妖艶な面を向け...
海野十三 「深夜の市長」
...香具をもたらしてゆく虚妄の妖艶...
大手拓次 「藍色の蟇」
...妖艶にして二十四歳...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...昔はある名士の持物で、名士の没後一度結婚したこともあつたが、転輾して外人の持ちものとなつてから、ホテルのダンス場や、公使館などにも姿を現して、妖艶なその顔と、派手な扮装で人を惹きつけた、この海岸にホテルを初めたのは、限りなく彼女を愛してゐた其の外国人が可なりな財産を与へて本国へ帰つてから二三年たつてからであつた...
徳田秋聲 「浪の音」
...その妖艶(ようえん)な美しさは興奮した後だけに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その癖妖艶なところのある年増でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此上もない妖艶さでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八さん」下から見上げる妖艶な眼...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...曾て多勢の人を惱ました妖艶な顏は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妖艶初代天勝が愛嬌こぼるる許りだつたあのころの燦爛たる舞台姿を回想しよう...
正岡容 「大正東京錦絵」
...あらん限りの妖艶さが一時に夕栄(ゆうば)えのように燃え上って来たかのように見えた...
夢野久作 「鉄鎚」
...眼に付いて来る若侍の妖艶(あでやか)さに...
夢野久作 「斬られたさに」
...頬紅をさしていたそうで……非常に誘惑的で妖艶な眼の覚めるような……ちょっと君等……ちょっと笑わずにいてくれ給え……どうも電話が卓上電話なので……もしもし妖艶とも云うべきものだったそうです...
夢野久作 「暗黒公使」
...珊瑚に似た妖艶な色を浮べているのを矢代はじっと見ていると...
横光利一 「旅愁」
...ベルドオヌの如き妖艶さではなく...
吉江喬松 「山岳美觀」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??