...どうも買う勇気は出ない」(阪神夜店歩き)と云うその告白が猿股についての彼が関心を如実にあらわして居る...
石井柏亭 「大切な雰囲気」
...吾れは唯(たゞ)自ら見得せる所を如実に語り出(い)づべきのみ...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...彼のえらさを如実に估価(こか)するには...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...それも今この眼前の老人の「七十銭」と「タオル」の事件に際して再び如実に思い出したのであった...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...その場その場の同居人の気持ちを如実に表すものとだけはわかるが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...――その光景がネクラソフの詩の中に恐ろしいほど如実に現われている...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...如実に示すものである...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...如実に示すものである...
中谷宇吉郎 「アラスカの氷河」
...地球の力を如実に示すこの新火山にして初めて感ぜられる気持なのであろう...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...如実に物語るものである...
蜷川新 「天皇」
...如実に描写すれば写真になって了う...
二葉亭四迷 「平凡」
...扇一本で噺の名人の域に達して如実に見せるもののあいろはさぞや辛かろう...
正岡容 「小説 圓朝」
...いかにもらくだという男の常日頃の性行のほどが如実に見せられて結構だった...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...永久に説明出来ない現象が存在する事を如実に証拠立て得る事になるという...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...鼻の表現はこれ等を飽く迄も如実に写し出します...
夢野久作 「鼻の表現」
...しかも実さんの舞台上の妖気は如実に...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...――当夜の模様はと、問いただせば、「板屋びさしの弓長屋に、ひっそり縁者どもが寄り、簀掻藁(すがきわら)を床(とこ)にしいて、うす暗い短檠(たんけい)の明りが三ツ四ツ、聟どのと花嫁が中ほどに坐って、形ばかりの杯事(さかずきごと)をしたまでのこと――」と、如実に語って、「――花嫁の気は知れぬが、たださしうつ向き、聟の猿どのは、けろりとしたものよ」ということだった...
吉川英治 「日本名婦伝」
...それを如実に描き出すことである...
和辻哲郎 「院展遠望」
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