...民族の移動の起ったことを最も如実に表現している...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...そして装飾された漆黒の頭髪――これ位この国民の芸術的性格を如実に表現するものはない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...如実に演じられますが...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...純一無垢な自然の欲望の止みがたさを如実に歌つてゐるものは...
薄田泣菫 「独楽園」
...ほとんど半裸にひとしい恰好で(すなわち踊りはいかに激しい肉体労働であるかを如実に示しつつ)鏡台の前に...
高見順 「如何なる星の下に」
...額の皺が人間の閲歴を如実に語るものである事は言う迄もなかろう...
高村光太郎 「人の首」
...いかに彼の闘争心が強いかを如実に示してゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...敵の証言が味方のそれよりもかえって当人の美点を如実に宣明することもしばしばあるのである...
寺田寅彦 「埋もれた漱石伝記資料」
...芭蕉の数奇をきわめた体験と誠をせめる忠実な求道心と物にすがらずして取り入れる余裕ある自由の心とはまさしくこの三つのものを具備した点で心敬の理想を如実に実現したものである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...即ち作者が「面白いから面白い」ことを如実に現したいといふ態度である...
中原中也 「芸術論覚え書」
...如実に生きていたのだから...
中谷宇吉郎 「千年の時差」
...物質とエネルギーとの転換を如実に示した...
中谷宇吉郎 「未来の足音」
...能界の混沌状態を如実に暴露してゐるものと言はなければならぬ...
野上豊一郎 「演出」
...如実に物語っていると思われた...
牧逸馬 「土から手が」
...如実に目に泛んで来る...
正岡容 「大正東京錦絵」
...当時の法官採用試験の実状を如実に物語っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのような事を如実に考証する力はないが...
夢野久作 「能とは何か」
...価値の階級は初めて如実に感得せられる...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??