...如何なる偉人に在つても不一致を求むる意志は罪惡である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...アルプスのガイド達は登山中如何なる事情があってもアイスアックスを置きざりにしてはならぬという不文律を固く守るのだそうである...
石川欣一 「山を思う」
...予と函館との關係が予と如何なる土地との關係よりも温かであつた事...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...その書は如何なる類(たぐ)ひかといへば...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...わたくしの実体は如何なる形のものであるか...
海野十三 「第四次元の男」
...如何なる整然たる推理があっても...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...終に如何なる運命に遇ふたか...
丘浅次郎 「人類の将来」
...如何なる苦しみを忍んでも金銭を溜めやうと決心する事を奮発と名づけ...
丘浅次郎 「人類の将来」
...『如何なる證かしにても...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...六かしく云えば機械力なり電気なりまた化学作用なり如何なる方法によるも熱くない光を作る事は出来ぬ...
寺田寅彦 「話の種」
...如何なる罪人も養わざるは無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼れの保守主義の如何なるものなるかを精確に領解するもの果して之れあるや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...如何なる所にてもよし...
永井荷風 「夜あるき」
...あの女が生き蘇つた後に来るであらう如何なる苦痛も問題にならぬ...
北條民雄 「重病室日誌」
...如何なる大家の説かと思えば...
穂積陳重 「法窓夜話」
...久留島の言葉によりて数学者が如何なる考えでいたかが察せられよう...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...その如何なる高価な宝石にも見ることのできない眼底の光芒や...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...如何なる繊細深遠な範囲程度迄も自在に表現し得るから不思議であります...
夢野久作 「鼻の表現」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??