...我等の奉仕す可きは如何なる人間の欲情でも福利でもない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...アルプスのガイド達は登山中如何なる事情があってもアイスアックスを置きざりにしてはならぬという不文律を固く守るのだそうである...
石川欣一 「山を思う」
...二葉亭は如何なる場合にも批評家であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...「書物に関しては如何なる人も信用してはいけない...
辰野隆 「愛書癖」
...如何なる場合においても...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...数学に於ける連続の概念は如何なる普通の連続的なるものにも当て嵌まらなければならないには違いない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...二 生物学は如何なる科学か例えば経済学が自然科学であるかないかは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...それでは両者は斉しく空間なる同一なるものの概念内容であるということ以外に直接に如何なる関係に立つのであるか...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...先づ試に其の領袖たる者の如何なる人物なるかを見よ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...階級闘争という言葉を他の如何なる言葉で置換しても...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...如何なる現実暴露にも苦悩にもたじろがない...
豊島与志雄 「少年文学私見」
...如何なる現実のうちにも一種の理想主義を見出そうと欲する...
豊島与志雄 「文学精神は言う」
...如何なる職業を想い浮べてみても...
夏目漱石 「それから」
...当時の人心に如何なる影響を及ぼしたか? 国王のサロンは国内に於て最も善美を尽したものであり...
平林初之輔 「文学方法論」
...「如何なる星の下に」を読み上げ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であつた...
正岡子規 「病牀六尺」
...如何なる意識の作用にも必ず對象が含まれてゐる...
三木清 「認識論」
...それは如何なる人たるを問わずまさに抱かねばならぬ驚歎である...
柳宗悦 「民藝四十年」
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