...即(すなは)ち現在二人が如何なる人生観を有つてゐるか...
芥川龍之介 「恋愛と夫婦愛とを混同しては不可ぬ」
...如何なる長所を以てするも結局「日蔭の芸術」に近いことを如何ともなし得ないのである...
阿部次郎 「帰来」
...我等は固より如何なる場合にも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...しかし現在のお前は如何なる人物であるのか...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ああ此現状に遇するに於ては大満足たるや如何なる憂苦困難を重ねたるも...
関寛 「関牧塲創業記事」
...その場所の如何なる家を借り受け...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...如何なる單位を數へるかを...
高田力 「ベーシック英語」
...如何なる豪華版でも普通版扱ひになつてしまう(ママ)...
辰野隆 「書狼書豚」
...流れは小さいが如何なる炎天にも枯れることがないと云われていた...
田中貢太郎 「蟹の怪」
...実際上ある程度まで成効しおるは如何なる理由によるべきか...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...而して國民は唯だ目を圓くして閣下が如何なる内閣を組織するかを注視したりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...如何なる人も、何等かの意味で、夜明け前の薄暗い堤防の上を、父のために歩いたことがあるだろう、更に一層、母と二人きりで歩いたことがあるだろう...
豊島与志雄 「幻覚記」
...けれども兎も角神武以後は、神代の事の多くは神話に屬し、其の中から歴史的事實らしいものを拾ひ出すことは餘程困難であるとは異ひ、如何なる地方に、如何なる順序で、民族的團體が形成せられ、其の地方的傳説が隨て出來て來たかといふことを知ることが出來る...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...如何なる理由によって呼起されたかを深く考え味わねばならなかった...
永井荷風 「銀座」
...しかし如何なる場合でも先生が社会の一分子たる事は争いがない...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...「如何なる犧牲も...
三木清 「歴史哲學」
...このやうな他の方面とは如何なるものであらうか...
三木清 「歴史哲學」
...この蠅は生後何箇月ぐらいで如何なる処に発生したるものなりや……なんかと来る...
夢野久作 「無系統虎列剌」
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