...この故に如何なる時代にも名声を失はない作品は必ず種々の鑑賞を可能にする特色を具へてゐる...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...如何なる人が味到し色読したよりも以上に自然は美しく荘厳だ...
有島武郎 「自然と人」
...一ヶ月三円以内の費用でこれ等の課目をいい先生の下で学ぶことが出来さえすれば私は如何なる条件にも服します...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...太都夫は只小室が如何な處置に出づるかを知らんとあせりても...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...三十六時間の豪雨は如何なる結果を來すべきか...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...如何なる炎天とても...
大町桂月 「十和田湖」
...過去の或る時代の何らかの部面における社会状態を考えるについて如何なる史料が用い得られるか...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...ただ、如何なる径路、如何なる方式により、如何なる心理がはたらいてかかる変革が行われるか、また如何に変革せられ如何なる点において現在の生活と異なる生活が造り出されるかは、その時々の生活の状態によって定まるものであって、必しも常に同じではない...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...且(か)つ女子は如何なりしか傳へず...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...そしてその上にその地辷りなら地辷りが如何なる形状の断層に沿うて幾メートルの距離だけ移動したというような事が分ればそれで万事は解決されたごとく考える人もある...
寺田寅彦 「地震雑感」
...幾何学は特殊の数学として如何なる特徴を有っているか...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...彼が如何なる批評家であるかにあるのではなく...
戸坂潤 「思想としての文学」
...とに角この意味に於て如何なるスタイルを選ぶかは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...他の如何なる女性ででもよかったのだ...
豊島与志雄 「理想の女」
...如何なる點に於て異るかといふに...
内藤湖南 「概括的唐宋時代觀」
...「年齢と学識と如何なる関係があるか...
穂積陳重 「法窓夜話」
...悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事であつた...
正岡子規 「病牀六尺」
...如何なる場合に、如何なる事になろうとも、決してあなたをお恨(うら)み仕(つかまつ)るような親心は持ちませぬ」と、自分の覚悟のほども語った...
吉川英治 「黒田如水」
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