...如何なる政治的天才も忽(たちま)ち非命に仆(たお)れる外はない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...如何なる思想乃至理論も人間獣の依然たる限りは人間獣の一生を支配する能はず...
芥川龍之介 「小説作法十則」
...併(しか)し結婚生活の幸福とは果して如何なることを意味するであらうか...
芥川龍之介 「恋愛と夫婦愛とを混同しては不可ぬ」
...美人は如何なる場合にも調和する...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...それが如何なる人物であるか...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...わたくしの実体は如何なる形のものであるか...
海野十三 「第四次元の男」
...もはや如何なる手段も絶対に喰止めることの出来ないその水は...
大阪圭吉 「坑鬼」
...過世(すぐせ)如何なる因縁あればにや...
高山樗牛 「瀧口入道」
...如何なる場合にも寸毫(すんごう)も余の粉飾(ふんしょく)塗抹(とまつ)を加えなかった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...抑々如何なるものを意識と呼ばねばならぬかは...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...そしてこの道はやがてカント哲学そのものが哲学史に於て乃至は人間の思想の歴史的発展全体に於て如何なる必然的な位置を占めるかを決定することに移り行かなければならない...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...それは何より先に彼が如何なる社会階級と如何なる階級文化とにぞくしているかに依るのである...
戸坂潤 「辞典」
...如何なる場合にも之に援助を惜しむべからず...
中島敦 「光と風と夢」
...抑も官とは如何なる字義なるぞや...
福沢諭吉 「帝室論」
...かやうな社會的身體の概念を除いて如何なる社會概念も基礎付けられることが出來ない...
三木清 「歴史哲學」
...死によって各々の国民は彼が抱く人生への哲理が如何なるものであるかを告白してしまうのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ここに於て鼻の表現能力は如何なる哲学、如何なる宗教、如何なる芸術も解決し得ない不可思議その者となって来るのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...如何なる逃げ口上も彼をこの難關から救ひ出しさうでなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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