...いかにものんき者の好人物にちがいありませんでした...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...ホルボウンの家具工場に出ている四十あまりの好人物の主人と...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼にしては柄(がら)にもなくあの好人物の老大納言に惻隠(そくいん)の情を催して...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...君が好人物であるだけ惜しい...
種田山頭火 「其中日記」
...好人物のジャン・ミシェルは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一人のエレオノールを持っていた好人物である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...おとなしい好人物だと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...良教師で好人物な事を吹聴(ふいちょう)して...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...全ヨーロッパに知られていた好人物であった...
蜷川新 「天皇」
...彼女はあの気の毒な好人物の代わりに徒刑場に行って当然なんだ……」ちょうどこの時...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...その罪人の中にはまたかかる好人物もあるなり...
福田英子 「妾の半生涯」
...いくつになつても甘へてゐる好人物の悴である...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...Gの気の弱さや好人物の一面を知つてゐた...
牧野信一 「村のストア派」
...随分好人物だったね...
森鴎外 「鼠坂」
...恐らくここの家は主人のために人から憎まれたことがないにちがいなく主人を縛る細君の締りがたとい悪評を立てたとしたところでそんなにも好人物の主人が細君に縛られて小さく忍んでいる様子というものはまた自然に滑稽な風味があって喜ばれ勝ちなものでもあり...
横光利一 「機械」
...」山口は好人物の坊主のような円顔を急にてかてか勢(きお)い込ませると廊下へ出た...
横光利一 「上海」
...」にこにこと眼尻に下った好人物らしい皺を笑わせて云う三島を見ると...
横光利一 「旅愁」
...生来が好人物のほうなのである...
吉川英治 「新書太閤記」
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