...好い児(こ)だ! 好い児だ!……イヤ...
石川啄木 「鳥影」
...誠に光沢(つや)の好い児であった...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...………ね、後生だから一緒に来て!………好(い)い児(こ)、好い児、譲治さんはほんとに好い児!」それで結局出かけることに話が極(き)まると、今度は「何を着て行こう」でまた長いこと相談が始まりました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...「うむ、お前好い児だ...
徳田秋声 「チビの魂」
...好い児(こ)になったり」二人は顔を合せさえすれば...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...だが夜更になつて千鳥脚の彼が太郎とお葉の寝室を覗き、「太郎や、好い児だから、お爺ちやんと一処に寝ねえか、何でも欲しいものを買つてやら...
牧野信一 「サクラの花びら」
...彼は並外れて美しい、姿の好い児で、肩が広く腰が細く、陰のない鋭く物を見る鋼色(はがねいろ)の眼を持っている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
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