...我々に此上もなく丁寧なお辞儀を...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...彼女は何も知らぬ様にいつもの丁寧なあいさつをして自席に着きました...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...ちゃんとこう御丁寧な日本語の標札まで貼ってある...
谷譲次 「踊る地平線」
...並みはずれて馬鹿丁寧な恋のうち明けだった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...商人めいた丁寧な物腰ではあるが...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...その繊細な手、綺麗な髪、生々しい顔色、控目な言葉、丁寧な態度、細かく注意のゆき届いた服装、そういうものが彼の心を喜ばした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」丁寧なお辞儀をして...
豊島与志雄 「ヘヤーピン一本」
...身分柄も忘れて岡つ引風情の平次に丁寧な挨拶です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飛んだ御手數をかけます」丁寧なやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...紳士があまり丁寧なので...
久生十蘭 「キャラコさん」
...それがやはり実に丁寧な言葉で...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...では間違ひなくお當てになつた御褒美に、この繪の丁寧な、忠實な摸寫(うつし)を描いて、その贈り物があなたに受け入れられるなら、差上げるお約束をしませう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...父に丁寧な弔状を貰ひ...
牧野信一 「悪筆」
...機嫌がよいこと、丁寧なこと、親切なこと、寛大なこと、等々、幸福はつねに外に現われる...
三木清 「人生論ノート」
...「硯の引出しから三十銭出しておつりはいいよ」と云って茶の間にお入りになると娘は中みのえっ(ママ)た包を小わきにかかえて丁寧なおじぎをして出て行った...
宮本百合子 「同じ娘でも」
...備えといえば昔かたぎの丁寧な門番が一人いるきりである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...御丁寧な奴は卒倒(ひっくりかえ)ったという話だが……しかしこっちは眼を眩(ま)わすどころの騒ぎじゃない...
夢野久作 「焦点を合せる」
...ご丁寧なことが要(い)るものか」と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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