...かねて被害民有志に委嘱していた被害調査もようやく出来上り...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...依嘱者と作家と両々相俟たなければ...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...更に今度は新設貯水池の着工促進に関する事務嘱託という名目で一人当り五百円...
戸坂潤 「社会時評」
...また資料に嘱目する機会を社会身分上沢山有っているとかいうことが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...この度私が嘱托を受けて見ると...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...李陵は単于(ぜんう)からの依嘱(いしょく)たる降服勧告についてはとうとう口を切らなかった...
中島敦 「李陵」
...几帳の陰から嘱目(しょくもく)しているのは...
久生十蘭 「奥の海」
...今は東京市土木局嘱託浅見厚太郎博士の邸なんだが...
久生十蘭 「魔都」
...谷口マンさんの活躍に嘱望するところ...
火野葦平 「花と龍」
...生等(ら)に嘱(しょく)して文案を草せしむ...
慶応義塾 「修身要領」
...ただのはかない嘱託にすぎない大学講師なんかに停年なんかあるものか...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...山田先生は間もなく軍報道部の嘱託で南方占領地の文化工作の任務を与えられ勇躍して出て行き...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...大塩平八郎の母兄大西与五郎に平八郎を訪(と)ひて処決せしむることを嘱(しよく)す...
森鴎外 「大塩平八郎」
...海軍兵学校の依嘱による「芳影帖」の用紙である...
柳宗悦 「和紙十年」
...再び県下の工芸品の調査を依嘱された折であつた...
柳宗悦 「和紙十年」
...嘱セラレテ之ヲ輔導ス...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...孔明の遺嘱(いしょく)を裏切らなかった忠誠の士であったことに間違いない...
吉川英治 「三国志」
...まず一族の武蔵守にそれとなく嘱(しょく)しているものと思われる...
吉川英治 「新書太閤記」
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