...彼等の印象を記録することを委嘱された...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...校長から常陸(ひたち)郷土史の材料蒐集を嘱託せられて...
石川啄木 「葬列」
...内閣情報局と文学報国会との依嘱(いしょく)で書きすすめた小説には違いないけれども...
太宰治 「惜別」
...先輩から望みを嘱(しょく)されていた...
田中貢太郎 「赤い花」
...経費は初年度一七〇万円で、局長一名、課長三名、事務官七名、理事官二名、嘱託十二名、属其他十八名という、堂々たる構えであり、その外に、海外の主な国々に文化使節を駐せしめ、更に外務省監督の下に、朝野の財力と知力とを総動員して有力な国際文化事業を目的とする財団法人「日本文化中央協会」と云ったようなものを、民間に造るそうである...
戸坂潤 「社会時評」
...前年から旧藩主久松伯爵家より嘱託せられていた常盤会寄宿舎監督のその役宅へ一同住う事になった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...父が子に遺嘱するのではなくて...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...誰人にも嘱望されている名前でしたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...何人(なんぴと)が進んでその嘱(しょく)に応ずるかは余(よ)の知る限りでない...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...寺社の係りは事件を委嘱した形式を採って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この形式の小説を「高い芸術」にまで引上げることを嘱望(しょくぼう)して引込みたいと思っている...
野村胡堂 「捕物小説のむずかしさ」
...「神奈川県庁の嘱託をしているころ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...その後軍の嘱託になって...
久生十蘭 「母子像」
...ずっと会社の嘱託医を専門にして来た関係上...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...地震研究所嘱託の資格でやれとキッパリ言って下さった...
武者金吉 「地震なまず」
...海軍兵学校の依嘱による「芳影帖」の用紙である...
柳宗悦 「和紙十年」
...その遺墨は私が夏目家からの依嘱によって滝文学博士に願い...
山本笑月 「明治世相百話」
...孔明の遺嘱(いしょく)を裏切らなかった忠誠の士であったことに間違いない...
吉川英治 「三国志」
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