...それから先きは友達の嘱(たの)みに応じていつも小説のような文章を書き...
魯迅 井上紅梅訳 「「吶喊」原序」
...その間に海軍の編修書記ともなり陸軍の嘱托教師ともなったが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...かくの如き委嘱は余に取って少なからざる光栄と感じながらも...
高浜虚子 「子規居士と余」
...農商務省で米国シカゴ博覧会に出品のことについて各技術家に製作を依嘱していました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ソウイウ彼ニ委嘱スルハ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...研究員として満鉄から嘱託(しょくたく)せられるのではなく...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...切に嘱す、切に嘱す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...いつの間にかしっかりした新進批評家として前途を文壇から嘱目されるようになっていた...
豊島与志雄 「生あらば」
...そして舎監は法学士の船田一雄氏が少しその以前から嘱托されていたのである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...今は東京市土木局嘱託浅見厚太郎博士の邸なんだが...
久生十蘭 「魔都」
...諸方に意見書を贈って法典立案の委嘱を需(もと)めた...
穂積陳重 「法窓夜話」
...実は哀れなる無給の嘱託であった)...
武者金吉 「地震なまず」
...だれもこの委嘱に応じるのを困難なことに思って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「右蘭軒略伝一部帝国図書館依嘱に応じ謹写し納む...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...何故にさう云ふかと云ふに、菅茶山は文化十四年に「斎西遊之志御坐候よし、これは何卒晋帥が墓にならぬうちに被成よと御申可被下候」と、蘭軒に嘱した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ほかに嘱託で通勤する町医が三人から五人くらいあった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「張(ちょうこう)を用いたいと思います」と嘱望して...
吉川英治 「三国志」
...憲房の老熟な思慮にくれぐれ善処を依嘱(いしょく)した...
吉川英治 「私本太平記」
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