...一面好々爺(こうこうや)でもあった...
海野十三 「海底大陸」
...まるで好々爺(こうこうや)のように笑(え)みくずれた...
江戸川乱歩 「影男」
...いかにも好々爺(こうこうや)然とした表情があって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...すこぶる好々爺(こうこうや)な白猫がやって来る...
寺田寅彦 「柿の種」
...また一面には実に素直に人の言う事を受けいれる好々爺(こうこうや)らしいところもあった...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...他の者らのようにユダヤの好々爺(こうこうや)とならないうちから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...がこの好々爺(こうこうや)はもはや故人となって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフはその好々爺(こうこうや)を長椅子(いす)からなぐり落としてやろうかとも考えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その好々爺はしだいに姿を変じて何かしら人を威圧するような風貌になるのであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は中傷によってへつらわれた好々爺(こうこうや)らしい快い微笑を浮かべて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この好々爺(こうこうや)の祝福を受けてくれ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さうして恐らく服部氏は故人の意外に好々爺であつたに驚いたであらう...
長塚節 「記憶のまゝ」
...一箇の子煩悩の好々爺であった...
火野葦平 「花と龍」
...何と美しき好々爺なのである...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「今夜はありがたう/\」と好々爺は...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...好々爺(こうこうや)然とした落語家(はなしか)仲間のお稽古番...
正岡容 「小説 圓朝」
...この新五兵衛のいかにもそそっかしい好々爺ぶりも春のやの賞讃しているとおりじつによく描かれている...
正岡容 「我が圓朝研究」
...この八十幾歳の好々爺が心から好きになってしまったのだから致し方がない...
夢野久作 「近世快人伝」
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