...孫の大勢ありそうな好々爺(こうこうや)に変わってしまった...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...斎藤老人は実直一方の好々爺(こうこうや)で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...見るからに詰らん好々爺(こうこうや)で年がら年中朝顔と菊の栽培でばかり苦労していた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...福徳円満の好々爺とも見られたが...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...他の者らのようにユダヤの好々爺(こうこうや)とならないうちから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わたくしに対してはいつも逢ふ毎に笑顔を以て迎へられた好々爺であつた...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...白く肥った好々爺(こうこうや)ですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうして恐らく服部氏は故人の意外に好々爺であつたに驚いたであらう...
長塚節 「記憶のまゝ」
...好々爺(かう/\や)といふ感じのする仁體でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一箇の子煩悩の好々爺であった...
火野葦平 「花と龍」
...あまりに好々爺である...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...見るからに好々爺然たる枯れ桜のような風貌と変っていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...この新五兵衛のいかにもそそっかしい好々爺ぶりも春のやの賞讃しているとおりじつによく描かれている...
正岡容 「我が圓朝研究」
...ちょっと見ると好々爺(こうこうや)にみえるが...
山本周五郎 「いさましい話」
...この八十幾歳の好々爺が心から好きになってしまったのだから致し方がない...
夢野久作 「近世快人伝」
...黄忠はすでに老朽の好々爺(こうこうや)...
吉川英治 「三国志」
...まったく閑居の好々爺(こうこうや)になりすまし...
吉川英治 「三国志」
...いつも春風駘蕩(たいとう)といったような大人(たいじん)風な好々爺であったらしい...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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