...日本語の旨い好々爺(こうこうや)だった...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...自分の意見などと云うものは持ち合せない淳朴(じゅんぼく)な好々爺(こうこうや)のようであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...他は文盲の好々爺...
種田山頭火 「行乞記」
...自分ながら好々爺らしく感じる...
種田山頭火 「其中日記」
...まさに田舎の好々爺で...
種田山頭火 「其中日記」
...福徳円満の好々爺とも見られたが...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...愛想のよい好々爺ぶりが輝いてゐた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...囚人馬車のなかで死刑執行人と相並んでるその好々爺(こうこうや)を...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...彼は中傷によってへつらわれた好々爺(こうこうや)らしい快い微笑を浮かべて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この好々爺(こうこうや)の祝福を受けてくれ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたくしに対してはいつも逢ふ毎に笑顔を以て迎へられた好々爺であつた...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...何と美しき好々爺なのである...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あの好々爺の先(せん)の鶴枝がついには気が狂って死んだかと思うと...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...その明るさが他愛なさに通じたり好々爺的なものに通じたりしている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...◇稽古を離れると翁は実になつかしい好々爺であった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...あたり憚(はばか)らず発揮しつくしながら悠々たる好々爺(こうこうや)として...
夢野久作 「近世快人伝」
...好々爺らしい氏の話は...
吉川英治 「折々の記」
...黄忠はすでに老朽の好々爺(こうこうや)...
吉川英治 「三国志」
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