...かつて前例のない悪魔の奸(かん)手段である...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...奸策にたけた彼等のことだから...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...王の奸佞(かんねい)邪智を打ち破る為に走るのだ...
太宰治 「走れメロス」
...より一層奸悪なる計画を廻(めぐ)らし...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...今日義卿奸権(かんけん)のために死す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...奸小の徒をして最も玉座に親近し易からしむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...将曹如き奸物にもせよ...
直木三十五 「南国太平記」
...「よって――よって、奸物共が、憎うて」「お前としては――然し、わしには、憎む暇がない...
直木三十五 「南国太平記」
...白蛇のやうな奸智を絞つて...
中島敦 「狐憑」
...あんな奸物(かんぶつ)をあのままにしておくと...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...口は人並より少し大きい奸物らしき男でした...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...それがもとで御逼塞という大事にいたらしめた奸臣(かんしん)だから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...一ノ関の奸知(かんち)こそ御家の害になろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...あの奸雄を刺さなければ...
吉川英治 「三国志」
...元来がそうした奸才に長(た)けた人間だ...
吉川英治 「三国志」
...漢皇剣をひっさげて寰宇(かんう)を清め一たび強秦(きょうしん)を定む四百載(さい)桓霊(かんれい)いまだ久しからず火徳衰(おとろ)う乱臣賊子鼎(ていだい)を調え群盗四方にあつまる蟻の如し万里の奸雄みな鷹揚(おうよう)吾ら大嘯(たいしょう)...
吉川英治 「三国志」
...華やかなる奸雄(かんゆう)だった...
吉川英治 「三国志」
...蛾次郎の横着(おうちゃく)と奸智(かんち)と強情(ごうじょう)には...
吉川英治 「神州天馬侠」
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