...とうとう妾が奸夫に良人を殺さしたものだという疑いが起ったので...
田中貢太郎 「続黄梁」
...其間に於ける奸計猾策ハ実に人をして慄然たらしむるものあり...
田中正造 「非常歎願書」
...其の漱石さんが私を目して『我が失脚に乗ぜんとて奸策を弄したもの』と思はれ...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...侯を以てメツテルニヒの悪血を混じたる奸雄なりとも思はず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...敵党の奸策にかかって...
直木三十五 「南国太平記」
...奸智にたけた人物であったことを...
蜷川新 「天皇」
...奸智(かんち)だけは人の三人前もあるから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...近世日本の水戸藩において正党奸党の騒乱の如きは...
福沢諭吉 「学問の独立」
...君はわしに対して奸計をめぐらした...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...嫉妬深くて奸譎で...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...そうして君側の奸(かん)を除けば...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...もしくは最も人の昂奮する国際問題なぞに対して行われた奸悪を向うにまわして超人的な活躍をするんだから...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...悪人や奸吏がほしいままに...
吉川英治 「三国志」
...「ここに大奸曹操を一朝にして殺す妙策があります...
吉川英治 「三国志」
...曹操は奸雄(かんゆう)で...
吉川英治 「三国志」
...京師の奸党(かんとう)三好松永の徒を一掃し...
吉川英治 「新書太閤記」
...敵の奸計(かんけい)とにらんで...
吉川英治 「新書太閤記」
...奸佞(かんねい)な侯公(こうこう)や悪臣のみが政治(まつりごと)を自由にしている」「だから...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??