...仕事の都合もあるからね」殿村は女竹のステッキで...
江戸川乱歩 「鬼」
...まず女竹(おんなだけ)を見つけて来て...
田中貢太郎 「狐狗狸の話」
...最初は女竹(めだけ)の藪の中を流れ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...北風が来て田圃(たんぼ)の小川の縁(ふち)とる女竹(めたけ)の藪(やぶ)をざわ/\鳴らしてはきら/\日光を跳(おど)らせたりした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...突くには二間ばかりの細長い女竹(めだけ)の先に一種の穂先を着けた変なものを用いるのである...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...裏で出来た女竹(めたけ)の煮たのが三切れはいっていて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...能勢因幡守(のせいなばのかみ)の二女竹姫を奥方に迎え...
久生十蘭 「鈴木主水」
...(一)女竹族――メダケ属...
牧野富太郎 「植物記」
...加賀騒動の講談に大槻蔵人一味の老女竹尾が彼輩姦謀露(あら)われた時蛇責めに逢うたとあるは多分虚譚であろう...
南方熊楠 「十二支考」
...二女竹姫はのちに有吉(ありよし)頼母(たのも)英長(ひでなが)の妻になる人である...
森鴎外 「阿部一族」
...右の方は女竹(めだけ)が二三十本立っている下に...
森鴎外 「心中」
...女竹のひと叢(むら)...
山本周五郎 「新潮記」
...女竹(めだけ)に囲まれた離座敷(はなれざしき)に案内した...
夢野久作 「斬られたさに」
...中庭の女竹(めだけ)の葉が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...女竹の葉の中に忍んでいた辻咄(つじばなし)の徳西の坊主頭を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...……云々なお、詳しい調べに依ると、実生(みしょう)の小松やら、合歓(ねむ)、女竹、草には薄(すすき)、苺(いちご)、蕗(ふき)の類などが雑生していたというから――慶長十七年の春四月の頃だったという、武蔵と巌流との試合が行われた当時の島の風趣は、ほぼ推測することができよう...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...女竹(めだけ)のうえの風鈴(ふうりん)だのを...
吉川英治 「松のや露八」
...ただ中庭の坪(つぼ)の女竹(めだけ)が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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