...いつしか私(わたくし)のことを世(よ)にも類(たぐい)なき烈婦(れっぷ)……気性(きしょう)も武芸(ぶげい)も人並(ひとなみ)すぐれた女丈夫(じょじょうぶ)ででもあるように囃(はや)し立(た)てたらしいのでございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...鞭を手にした彼女の姿は昔の童話の魔法の鏡の中からやさしく微笑みかける勇壯な女丈夫の姿を偲ばせる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...前に出た女丈夫プロス女史や...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...大詩人から想像的生活を与えられてる架空的な女丈夫にすぎなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女らは人の噂(うわさ)にたいしては女丈夫(じょじょうふ)であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...同時に(女丈夫――命にかけて――妻にしたい)と...
直木三十五 「南国太平記」
...一見して女丈夫とも思われるくらいの権(けん)の高い老女であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...単に一種の女丈夫であるに過ぎない...
中里介山 「大菩薩峠」
...過去十年間無敵を誇った女丈夫エビルが最も大事な恋喧嘩(ヘルリス)に惨敗を喫したのである...
中島敦 「南島譚」
...女丈夫だから、若く、ねんごろにつかえる夫を持ったなどと推測にすぎることを言って平気なものもありますが、それは大変あやまった事で、あなたほどの方が夫から敬されたのはあたり前です...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...ごくよい意味にとる時に女丈夫といつたものも含んでゐるし...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...女丈夫は讀んで字のごとくますらをの魂がある女なのだ...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...その書いたものから逞しい女丈夫などを想像するかも知れないが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...余り女丈夫になりでもしたら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...此女丈夫の心根にも優しい処はあつたものと見える...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...気骨のある女丈夫(ぢよぢやうふ)であつたやうに想像することを禁じ得ない...
森鴎外 「椙原品」
...おれでさえあの女丈夫(じょじょうふ)にはへこまされたことがある...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...つまり極度にヒステリックな変態的女丈夫(じょじょうふ)とでも形容されそうな型(タイプ)の女であったが...
夢野久作 「木魂」
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