...とうとう二人で夜が明けるまで泣き通してしまいましてん...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...もう夜が明ける一升罎(マヽ)を持つて!したしや雀がやつてきてないてゐる雨四月十五日どうやら晴れるらしい...
種田山頭火 「其中日記」
...夜が明けるとともに再び石のようにいこじになったということを痛感するのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...夜が明けるまで静かにしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その一夜が明けると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夜が明けるまでじっとしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...夜が明けると、その雨さえも霽(は)れてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜が明けると、あちらの別棟から下女のお吉や、下男の音松が参りますが、御主人はせっかく寮へ来て休んでいるんだから夜だけでも静かな方がいいとおっしゃるもので――」番頭の話を聴きながら、平次は念入りにその辺を調べました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜が明ける」久美子は焦り気味になって...
久生十蘭 「肌色の月」
...それは夜が明けるようなものである...
藤島武二 「画室の言葉」
...夜が明けるたびに起き上つてはごそごそと動き始める日々といふものを...
北條民雄 「頃日雑記」
...彼は夜が明けると...
横光利一 「日輪」
...夜が明けるといやでもおうでも...
吉川英治 「折々の記」
...夜が明けるか明けないうちに宿を立って...
吉川英治 「剣難女難」
...夜が明けると、また一椀、盆にのせて出されてある...
吉川英治 「剣の四君子」
...夜が明けると、学舎に通う村童が、わいわいと集まってきた...
吉川英治 「三国志」
...夜が明けると、関羽はまた、手勢わずか五百ばかりだが、勇敢に城下へ迫って来た...
吉川英治 「三国志」
...徹宵、焼けあとに働いていた工兵たちは、夜が明けると、傷ましそうに、真っ黒な喬木の梢を見上げて嘆き合った...
吉川英治 「日本名婦伝」
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