...夜が明けるのを待ってとびだすために...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...夜が明けると、私は早速(さっそく)今朝方見た、この不思議なものの談(はなし)を、主人(あるじ)の老母に語ると、老母は驚いた様子をしたが、これは決して他人へ口外をしてくれるなと、如何(どう)いう理由(わけ)だったか、その時分には解らなかったが、堅(かた)く止(と)められたのであった...
岡崎雪聲 「子供の霊」
...もう夜が明けるんだね...
豊島与志雄 「月かげ」
...夜が明けると、すぐに表へ飛び出しました...
豊島与志雄 「天狗の鼻」
...夜が明けるまでじっと雨の音をきいておりました...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...二十夜が明けると...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうせ夜が明けるか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私夜が明けると、床の上に坐って、窓から空を見上げるのよ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...この木の上に鴉が啼いて夜が明ける...
平出修 「夜烏」
...夜が明けるということはどういうことなのであろう...
本庄陸男 「石狩川」
...夜が明ける」などという麦つき唄の文句をもいつしか憶えて...
柳田国男 「故郷七十年」
...――ああもう夜が明けるのか...
山本周五郎 「日本婦道記」
...彼は夜が明けると...
横光利一 「日輪」
...松火の火が此處まで來る頃には夜が明ける...
吉江喬松 「山岳美觀」
...夜が明けるといやでもおうでも...
吉川英治 「折々の記」
...夜が明けると、また一椀、盆にのせて出されてある...
吉川英治 「剣の四君子」
...夜が明けるか明けぬうちに...
吉川英治 「三国志」
...夜が明けると、天界ホテルの海辺に面したダンス・ホールで、マリを先頭にして十三人の娼婦が一列に並んで健康のための体操をはじめたが、何故かお六ひとりその列に見えなかった...
吉行エイスケ 「スポールティフな娼婦」
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