...この家族の奥座敷は広くて居心地がいい...
...会社の奥座敷に移動するためには、先に上司から許可をもらう必要がある...
...近所の雑貨屋さんの奥座敷には可愛い小物がたくさんある...
...大学の奥座敷にある図書館は、静かで勉強しやすい...
...山奥の小さな温泉旅館は、自然に囲まれた奥座敷で、ゆっくりとした時間を過ごせる...
...夕飯過ぎた奥座敷には...
伊藤左千夫 「春の潮」
...父は奥座敷でぽんぽん煙草(たばこ)を吸って母と話をしている...
伊藤左千夫 「春の潮」
...必ず奥座敷へ置く習慣であった...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...「奥座敷には例の三段がまえのおそろしい関所があるのだし...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...いずれも草鞋ばきに仕込杖という出立ちの近郷の有志たちと挨拶を交しつつ庭石づたいに奥座敷へ通った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...奥座敷の箪笥の前に立っていながら...
徳田秋声 「足迹」
...」叔父はまだ奥座敷に寝ていた...
徳田秋声 「足迹」
...その奥座敷におさまる比丘尼(びくに)婆の...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...息子を奥座敷にみちびいた...
火野葦平 「花と龍」
...奥座敷にはすでに家臣がつめかけていた...
本庄陸男 「石狩川」
...右手の、隣家の土蔵との庇間(ひあわい)から、すべり入って、暗がりを、境の板塀を刎(は)ね越(こ)すと、奥庭――この辺によくある、大店(おおだな)の空家を買って、そのまま、米問屋をはじめたわけなので、なかなか凝った茶庭になっていたが、大きな木斛(もっこく)の木かげから、じっと見ると、奥座敷では、今は浅間しく取り乱した、長崎屋が、着物の前もはだからせて、立ち上って、何か大ごえで騒ぐのを、左右から、二人の番頭が取りすがるように、前には、雪之丞、見覚えの武家が、立ちふさがっているのが見える...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...野原の奥座敷の鶏舎よりの廊下の障子をあけたら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三木家のおばあさんの居室となっている奥座敷でかいま見たのは...
柳田国男 「故郷七十年」
...昨夜(ゆうべ)のままの暗黒を閉め切ってあるらしい奥座敷の雨戸をグルリとまわった時に...
夢野久作 「巡査辞職」
...奥座敷へ聞えかねますから……」「イヤ...
夢野久作 「巡査辞職」
...奥座敷のボンボン時計が一時を打った...
夢野久作 「少女地獄」
...甘川(あまかわ)家の奥座敷...
夢野久作 「笑う唖女」
...観音さまは廚子から出して庫裏(くり)の奥座敷に移坐させてあった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索