...大名高家の奥向きから近郷(きんごう)近在のものまで語り伝えてわざわざ馬喰町まで買いに来た...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...執事、小間使、奥向き女中、ボーイ、下男等々、全部で二十五人からいる召使中、当夜客席に出ていた小間使、ボーイ、下男の召使が十八人……その十八人の誰一人、そんなことを言い立てるものもないのに、ただ十九になるロヴィーサという小間使だけが、御名代(みょうだい)殿下が本館二階から降りておいでになるところを、確かに見たと言い張っているのである...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...大概大名の奥向きなどでは...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...お輿入れのおり織田家からついてまいりました奥向きの御けらいが...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...奥向きのものもみな/\まいれとの有りがたいおことばがござりましたので...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...狭い町中がお互ひの家の奥向きの様子など手にとる如く知り合つてゐるほど交際が密であつたから...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...十八までそこの奥向きの小間使として働き...
徳田秋声 「縮図」
...別に奥向きの役人が引連れて他の女中と共に往来したものである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...奥向きの部屋部屋――内玄関...
直木三十五 「南国太平記」
...お君がこうして奥向きの立派な身なりをしていようとは...
中里介山 「大菩薩峠」
...三条西家の奥向きの人々が...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...所司代御式方というのは、堂上諸家への進上物、寒暑吉凶の見舞、奉書の取次などをつかさどる役だが、久しい以前からの慣習で、春の節句に、諸家の奥向きへ、お土産といって江戸小間物を進上するのが式例になっている...
久生十蘭 「奥の海」
...喜びをむき出しにしたような奥向きの様子が見て取れて...
本庄陸男 「石狩川」
...日本でも貴族の奥向きで三ヶ日間ネズミと呼ばずヨメと替え名したのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...卯木や久子も奥向きだけでなく...
吉川英治 「私本太平記」
...それがしとお分りになりましたか」「城内の奥向きには...
吉川英治 「新書太閤記」
...奥向きにある多くの老女...
吉川英治 「新書太閤記」
...腰の戒刀(かいとう)と錫杖(しゃくじょう)も「……お預かりを」という奥向きの侍に...
吉川英治 「新・水滸伝」
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