...大概大名の奥向きなどでは...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...奥向きのものもみな/\まいれとの有りがたいおことばがござりましたので...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...だんだん奥向きのことに係(たずさ)わるようになっていることは...
徳田秋声 「黴」
...十八までそこの奥向きの小間使として働き...
徳田秋声 「縮図」
...別に奥向きの役人が引連れて他の女中と共に往来したものである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...宮中や将軍家の奥向きに奉公するか...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...三条西家の奥向きの人々が...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...所司代御式方というのは、堂上諸家への進上物、寒暑吉凶の見舞、奉書の取次などをつかさどる役だが、久しい以前からの慣習で、春の節句に、諸家の奥向きへ、お土産といって江戸小間物を進上するのが式例になっている...
久生十蘭 「奥の海」
...喜びをむき出しにしたような奥向きの様子が見て取れて...
本庄陸男 「石狩川」
...日本でも貴族の奥向きで三ヶ日間ネズミと呼ばずヨメと替え名したのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...「奥向きの取締りを怠った」ということで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...大ドコの奥向きからわざわざ遠方へ小間使が出張...
山本笑月 「明治世相百話」
...卯木や久子も奥向きだけでなく...
吉川英治 「私本太平記」
...義元の奥向きの誰彼へも...
吉川英治 「新書太閤記」
...それがしとお分りになりましたか」「城内の奥向きには...
吉川英治 「新書太閤記」
...奥向きにある多くの老女...
吉川英治 「新書太閤記」
...腰の戒刀(かいとう)と錫杖(しゃくじょう)も「……お預かりを」という奥向きの侍に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...また奥向きの経済のやりくりは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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