...店の奥のほうへとびこんでいきました...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...もとはインドの奥のほうにあるお寺の本尊(ほんぞん)のひたいに...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...まっくらなほら穴の奥のほうから...
江戸川乱歩 「大金塊」
...「てる坊!」と奥のほうへ呼びかけた...
太宰治 「古典風」
...もういちど奥のほうへするどい目をくばると...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...奥のほうは、まるで戦場のような混雑ぶりだったのです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...小供の声は奥のほうへ往った...
田中貢太郎 「妖影」
...奥のほうに聞こえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてこの場合は、奥のほうで、自然の姿に一脈のつながりをもっているので、とくに有力に効いているのではないかと思われる...
中谷宇吉郎 「温泉2」
...生理的な不快に似たものがムカムカ胸元に突っかけ、ひどい船酔でもしたあとのように、頭の奥のほうが、ぼんやりと霞んで来た...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...大部屋の奥のほうを二坪ばかり仕切ってある...
久生十蘭 「雪間」
...そんな奥のほうにいらしって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...また奥のほうへはいってしまった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...室(へや)の奥のほうに向こうを向いてすわっている女王の後ろでは薄鈍(うすにび)でない他のお召し物に姫君をお着かえさせるようにとか女房らが言っていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いっそう奥のほうへいざって行こうとした時...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...三つ四つは奥のほうに見える...
吉川英治 「新書太閤記」
...「だれか……?」奥のほうから這い出してきた人影がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...再び眠りに就(つ)くのである――母親と並んで奥のほうに寝る...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??