...これは奇怪至極(きかいしごく)じゃ」二人のうしろで...
海野十三 「三十年後の世界」
...奇怪至極(しごく)だ」と...
海野十三 「爆薬の花籠」
...それ程私達の経験した事柄というのは奇怪至極(しごく)なものであったのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...諸戸の奇怪至極(しごく)な身の上話と...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...いや、どうにも、無礼千万、奇怪至極、尾籠(びろう)低級!」ハム...
太宰治 「新ハムレット」
...かくも奇怪至極なる殺人鬼となり果てし一人の敗残者...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...これはどうも奇怪至極なことである...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...いよいよもって奇怪至極...
直木三十五 「南国太平記」
...この奇怪至極な話を見付け出しましたので...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...――さて前説は非常に長くなりましたが、私のこれから申上(もうしあ)げる、奇怪至極な話は、決して出鱈目な作り話でないという証拠を、予(あらかじ)め呑み込んで頂くために、いささか床屋談義めくことを申上げた次第で御座います」桜井作楽の話は、これからいよいよ本題に入るのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...人間の心の奇怪至極な動きと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...兎も角も奇怪至極で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...単なる真面目気なる表情の奇怪至極さは...
牧野信一 「熱海線私語」
...しかも、かくの如き不断のかつ顕著な過剰人口の傾向があるにもかかわらず、奇怪至極にも、スウェーデンの政府と経済学者とは、絶えず、人口を、人口を、と要求しているのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「おお、許すとありゃ――」と、助次郎、今夜も、かなり酔いがまわっているように見えたが、縁側から、沓脱(くつぬ)ぎに揃えてあった、庭下駄を突っかけて下りると大股に、雪之丞の側に歩み近づいて、「これ、河原者!」と、鉄扇を突きつけて、「その方、身分ちがいの身を以て、生意気(なまいき)に、剣技を誇るなぞ、奇怪至極だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...奇怪至極な話だがつらつら考えるにこれはコルゴを誇張したのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...諸侯と列を同じゅうするさえ奇怪至極と思うていたに...
吉川英治 「三国志」
...奇怪至極(きっかいしごく)ともうすしかありません」嗄(か)すれ途切れることばの渇(かわ)きを救って...
吉川英治 「新書太閤記」
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