...音に高き奇勝は之かと思つて窓を明けた...
石川啄木 「雪中行」
...嗚呼白雲山の奇勝...
大町桂月 「妙義山の五日」
...奇勝ノアノパリに向う途中(とちゅう)...
田中英光 「オリンポスの果実」
...それは峨々(がが)たる峭壁(しょうへき)があったり岩を噛(か)む奔湍(ほんたん)があったりするいわゆる奇勝とか絶景とかの称にあたいする山水ではない...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...私は奇勝とか絶景とかいはれるものは好かないが...
種田山頭火 「行乞記」
...立神岩などの奇勝もあるさうだが...
種田山頭火 「行乞記」
...矢釜山(やかまやま)などといふ奇勝がある...
田山録弥 「行つて見たいところ」
...信に奇勝なり...
長塚節 「草津行」
...トリノアシといふ草に似たものといふ(外濱奇勝)...
柳田國男 「食料名彙」
...または信濃筑摩郡射手の弥陀堂(みだどう)の木仏(『信濃奇勝録』)などこれなり...
柳田国男 「遠野物語」
...(信濃奇勝録...
柳田國男 「日本の伝説」
...揚子江を逆航(ぎゃっこう)して奇勝名勝を探り得て帰り...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...また此の千山の奇勝を尋ねたい為めでもあつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...羅漢洞の奇勝がある...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...空中の楼閣に倚るの想ひを為さしめるのが奇勝たる所以である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...碧潭の上に長大な岩床が一の奇勝を為し...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...山中四十八渓、険千仭、奇巌層層、直達山頂、疎松参差点綴其間、又雑以奈樹柞樹、奇勝万千、不遑応接...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...決して偶然な天佑や奇勝でないことは...
吉川英治 「三国志」
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