...猶近き頃まで夷人の住所なりしと見えて南部...
太宰治 「津軽」
...雑種の夷人前代未だ嘗て帰附せざるもの...
太宰治 「津軽」
...また夷人向(さき)に不法のこと多かりしを悪(にく)みて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...夷人跳梁の有様をつぶさに見た...
服部之総 「志士と経済」
...「郷里(くに)を出るのに、夷人(いじん)の船などに乗せられて、よいことのあろう筈(はず)はない、覿面(てきめん)でしたのう、船は霧に包まれて坐礁しかけたり、あぶなく脱(のが)れて沖に出たらば折から暴風雨に吹き流され――うちの人も、あなたも、おお、あなたもそうでしたのう、飲み水ほしさに上陸して、すると急に西風が吹きだしたと云いよって、夷人め、けだもののように不人情な夷人め、見も知らぬ土地に水を捜しおる客を残して、そのまま出帆してしまいました、のう? 避けた港で無理やり下船させられて、あのとき、その太刀でなぜ夷人を斬りませなんだのか、こんなに男がいて、みんなそれは、自分の腹をきるための刀でございましたのか」――あるいはそうかも知れない...
本庄陸男 「石狩川」
...「夷人の船など傭うて来なさったのはあんたじゃった...
本庄陸男 「石狩川」
...相手は夷人のうちの赤夷(あかえびす)...
本庄陸男 「石狩川」
...大名の居らんところには家臣団も居らんはずじゃが――蝦夷人の大名があったや否やについては一向に存じとらんが...
本庄陸男 「石狩川」
...明日にもしめ殺さねばならんという風に云われとったあの夷人と――メリケンとかオロシャとか...
本庄陸男 「石狩川」
...夷人に促われて夷人の都に拉(らっ)し去られた...
本庄陸男 「石狩川」
...あのときは夷人の船に乗せられたのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...夷人(くじん)廖仲薬(りょうちゅうやく)秦精(しんせい)等弩(いしゆみ)を高楼に伏せて射殺す...
南方熊楠 「十二支考」
...夷人祭祀ごとに烏牛(くろうし)...
南方熊楠 「十二支考」
...ゴウラもまた今は絶えたる夷人(いじん)の語かも知れぬ(註...
柳田國男 「地名の研究」
...回天詩史の中に『即(すなは)ち直に夷人の舎に入り臂力を掉(ふる)ひ...
山本周五郎 「新潮記」
...』『神戸の夷人(ゐじん)さん処(とこ)...
與謝野寛 「蓬生」
...何故(なぜ)真面目(まじめ)に成つて夷人(ゐじん)さんの語(ことば)が習へないのかなあ...
與謝野寛 「蓬生」
...江戸に来たるにおよんで夷人の情態を見聞し...
吉田松陰 「留魂録」
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