...彼女は失意のどん底にあった...
...彼は失意に打ちひしがれた...
...今、失意の中にいて何をするべきか分からない...
...彼女は失意を克服し、復活した...
...失意の時こそ、自分を取り戻すチャンスだと思っている...
...今は何者が住んでゐるか知らないが、そこの通りを過ぎるたんびに義雄は、大野の盛んな現状に自分を引き比べて、氣のゆるんだやうな、失意のやうな、嫉妬のやうな感じに打たれたり、また芝居の書き割りなんて金の取れるだけであつて、その仕事は何の價値もないと云ふやうな別な競爭心を起したりした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...オユルシ下サイ 五日正午緑雨の失意の悶々(もんもん)がこの冷静を粧(よそお)った手紙の文面にもありあり現われておる...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...十三 第二期の失意煩悶朝日社内における葛藤不平・国際的危機・『平凡』前後・実際的抱負が...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...どうしよう」女は大きな失意にぶつかったらしく...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...○日本紀略(きりやく)(抄録に巻序を失意せり)○扶桑略記(ふさうりやくき)(巻卅三)〇日本史(し)(百卅三)の列伝(れつでん)(五十九)〇菅家御伝記(神統(かみのみすゑ)菅原陳経(のぶつね)朝臣御作正史によられたれば証とすべし)其余(そのよ)虚実(きよじつ)混合(こんがふ)したる古今の書籍(しよじやく)枚挙(まいきよ)すべからず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...然ればにや失意の情に世をあぢきなく觀じて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...つひには東大寺から追放されて失意の流浪生活にはひり...
太宰治 「右大臣実朝」
...冷淡な言葉がひき起こす内心の失意を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これに対して失意の憾(うら)みの生ずべき筈はない...
永井荷風 「百花園」
...いま失意の境遇にあるよわみをつけ込んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕はそれから失意のうちに豫定の如く七月を以て開業した...
長塚節 「開業醫」
...けれどもそれは同時に彼女を失意にする覿面(てきめん)の事実で破壊されべき性質のものであった...
夏目漱石 「明暗」
...私は只管現在の愛恋の失意を哀しみ...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...女の子は少なくて后(きさき)の競争に負け失意の人になっている女御(にょご)と恋の過失をしてしまった雲井の雁だけなのであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...見よ清教徒は失意の時に清くして...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
...「苦しみつつはたらけ」それはそのころ私の絶望や失意を救ってくれた唯一(ゆいいつ)の本...
山本周五郎 「青べか物語」
...父が失意のうちに山村で空(むな)しく死んでしまったように...
山本周五郎 「花も刀も」
...ふと失意のあまり疑いを抱いたりして」「戦(いくさ)に勝つことは...
吉川英治 「三国志」
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