...彼女は失意のどん底にあった...
...彼は失意に打ちひしがれた...
...今、失意の中にいて何をするべきか分からない...
...彼女は失意を克服し、復活した...
...失意の時こそ、自分を取り戻すチャンスだと思っている...
...失意(しつい)に嘆(なげ)いてる人などに...
伊藤左千夫 「廃める」
...今は何者が住んでゐるか知らないが、そこの通りを過ぎるたんびに義雄は、大野の盛んな現状に自分を引き比べて、氣のゆるんだやうな、失意のやうな、嫉妬のやうな感じに打たれたり、また芝居の書き割りなんて金の取れるだけであつて、その仕事は何の價値もないと云ふやうな別な競爭心を起したりした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...恋愛、希望、失意、悲哀、または、苦しみ楽しみ創造する、かの晴れやかな力、かの陶酔、または、自分の魂の魂であり隠れたる神である、輝かしい生とその崇高な影とを抱きしめる、かの愉悦...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...失意と絶望のただ中で...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...悉く失意の淵に沈んだ...
永井荷風 「西瓜」
...あの時の僕を考えて見れば、確かに、失意と、惨めさの意識との中で呻吟(しんぎん)して、自らを呪詛(じゅそ)する季節にいたのだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...失意のあまり人間嫌いになっている軍人くずれを怒らせまいとするのは...
久生十蘭 「ノア」
...かかる失意の人マルテが昔の人間のした立派な仕事...
堀辰雄 「「マルテの手記」」
...ふてくされた失意の男は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...失意の上にのみ釈然として認め得らるゝものであるといふ自信を持つてゐた...
牧野信一 「熱海線私語」
...悲しい失意に傷ついた心を凝つと労(いたは)つて再び健やかな明るい心に癒すには大きな忍耐が必要です...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
......
三好達治 「一點鐘」
...失意の漂泊(さすらい)をつづけていた一介の浪人は...
吉川英治 「三国志」
...彼の失意も空洞(うつろ)とまではならずに忘れかけていた...
吉川英治 「私本太平記」
...主人光秀の失意をむしろ快となす空気が多分にあること...
吉川英治 「新書太閤記」
...失意、失恋は、よく動機となっている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...失意となってみれば...
吉川英治 「平の将門」
...こんな失意の底に投込んでしまったその女...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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