...黒人種たるを失わないのと同様であるだろう...
有島武郎 「宣言一つ」
...吾々は決して此の信仰を失わない...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...死者に対する尊敬の意を失わないように...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その常識性――日常性――を失わない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...見失わないように連れ立って歩き...
豊島与志雄 「或る夜の武田麟太郎」
...男の意気地は失わないつもりだ...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...常に活力を失わない...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...高きものを失わない人間は...
中島敦 「光と風と夢」
...その高貴なる冷美さを失わないのは...
野村胡堂 「楽聖物語」
...本質上に於て詩の精神を失わないのは...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...あなたが城とのつながりを――そのつながりによってわたしたちはおそらく生きることができるでしょうけれど――失わないようにすることです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...勉学のための貴重な時間を失わないと入ってゆけないような社交界の人々と交わることとは関係のないことではありませんか? ねえ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...それぞれの人間が個人としての独自性を失わないでいるところの社会である...
三木清 「人生論ノート」
...いまだに女体の線を失わない半裸の村子が...
三好十郎 「胎内」
...ここではただ先の姿を見失わないようにだけして...
吉川英治 「江戸三国志」
...彼はどこまで梟将(きょうしょう)直義の風を失わない...
吉川英治 「私本太平記」
...濁(にご)り世にも失わないでください...
吉川英治 「新・水滸伝」
...しかも嘘に陥らず現実性を失わない面相や肢体の独特な作り方は...
和辻哲郎 「麦積山塑像の示唆するもの」
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