...細くなって消え失せると...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...ひとつ道がかなた至上高點に卷込まれて消失せる處は...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「さしあげた腕」
...首脳が失せると思想が混沌たる状態に陥って来るのである...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...それより遙に前に滅び失せるであらうと予言したのみである故...
丘浅次郎 「人類の将来」
...映像はすっかり消え失せることもあろうし...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...あらゆる物音が消え失せる...
豊島与志雄 「真夜中から黎明まで」
...また埃(ほこり)のように散り失せるものです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...根底より消え失せるかと問わば...
新渡戸稲造 「自警録」
...實質なき夢の如く幻の如く消え失せるであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...外より來り外へ消え失せることがない...
波多野精一 「時と永遠」
...鳩舎の方へ行けば――藁小屋が消え失せる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...有効な行為はじきに消え失せる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その恋はたちまちにして消え失せるが故に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...習性に沈む時反省は失せる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...この怨みの脱け殻の鼓とその血統は今日を限りにこの世から消え失せるのだ...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...彼奴(あいつ)の手にかかって消え失せるちう話ぞ...
夢野久作 「斜坑」
...それを私は消え失せるまで白眼(にら)み付けた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...すつぽんの人間にたいする怨念が失せるかどうか...
吉川英治 「折々の記」
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