...腕も頭も中空(なかぞら)に失せる...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「さしあげた腕」
...首脳が失せると思想が混沌たる状態に陥って来るのである...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...疾風のごとく逃げ失せる...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...そして一斉に廻れ右をして消え失せる...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...彼女が現れたときには写真とともに消え失せるという寸法だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...その思い出さえもやはり消え失せるだろうということを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...がその大部分は彼とともに消え失せることになっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いくつになっても失せる気遣(きづかい)はないぜ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...全ての希望は消え失せる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...有効な行為はじきに消え失せる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...低き谿(たに)なくば高き峯も失せるであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...けれども直ぐに消え失せる...
夢野久作 「白髪小僧」
...その声もフッツリと消え失せるような場合が非常に多いのであった...
夢野久作 「木魂」
...……肝魂(きもたま)が消え失せるとはこの時の私の事であったろう...
夢野久作 「暗黒公使」
...その過ぎ去り消え失せるスピードが...
夢野久作 「路傍の木乃伊」
...どこへ失せるか」追いしたってきた関羽の一閃刀に...
吉川英治 「三国志」
...そうしてこの体験は彼の生涯を通じて消え失せることがない...
和辻哲郎 「茸狩り」
...立ちどころに消え失せるというような考えは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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