...暫らくの後には消え失せる代りに今度は頭痛を感じはじめる...
芥川竜之介 「歯車」
...突然また消え失せる...
芥川龍之介 「二人小町」
...其の緑の草木が炭になつて消え失せるまでそれをあちこちと漂はした...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...からだじゅうの血の気が失せるほどあさましいことに思わないではいられなかった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...三人の子供を呑み込んで消え失せる...
千家元麿 「自分は見た」
...張り切った気持も忽ち失せるのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...彼女が何かの用でお客の傍(わき)を向くたびごとに忽然としてその顔面から消え失せるのだったが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...警察そのものの「高等警察性」は消えて失せるものではない...
戸坂潤 「社会時評」
...映像はすっかり消え失せることもあろうし...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...芸術と人とは太陽にのみ込まれて共に消え失せるがいい! それらは太陽を見ることを妨げるのだ……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...眼をやると消え失せるが...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...妊婦の腹を割いて(産婦の死後は産道の活力が失せるので...
中山太郎 「安達ヶ原の鬼婆々異考」
...根底より消え失せるかと問わば...
新渡戸稲造 「自警録」
...地上のいとなみの悉くが焼き失せる日があるとしても……...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...信が失せる時、心の平和は破れるではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...低き谿(たに)なくば高き峯も失せるであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ほかの連中はイザとなると逃げ失せる亡国の民だよ...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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