...闇が消え失せるのを...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...突然また消え失せる...
芥川龍之介 「二人小町」
...直ちに林檎は消え失せる...
海野十三 「地球要塞」
...労働に従事しつつ馬鹿馬鹿しいとの念が失せることなく...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...それは自分とみじんのつながりも無くなってたちまち消え失せる「科学の幽霊」に過ぎないのだという事をも...
太宰治 「人間失格」
...そう云う疑念も立ちどころに消え失せるのが常であった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...警察そのものの「高等警察性」は消えて失せるものではない...
戸坂潤 「社会時評」
...映像はすっかり消え失せることもあろうし...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...人類の暗澹(あんたん)たる進行のうちに多くの不幸な人々が相次いで消え失せるあの悲惨な暗黒のうちに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いくつになっても失せる気遣(きづかい)はないぜ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...唇からサツと血の氣が失せると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地上のいとなみの悉くが焼き失せる日があるとしても……...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...しかし夢は消え失せる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その恋はたちまちにして消え失せるが故に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この怨みの脱け殻の鼓とその血統は今日を限りにこの世から消え失せるのだ...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...けれども直ぐに消え失せる...
夢野久作 「白髪小僧」
...その声もフッツリと消え失せるような場合が非常に多いのであった...
夢野久作 「木魂」
...どこへ失せるか」追いしたってきた関羽の一閃刀に...
吉川英治 「三国志」
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