...木は長い間に皆な腐つて跡方も無く消え失せるので今日に残つて居るのは極く稀に玉製のものなどもあるが...
會津八一 「支那の明器」
...同時に消え失せる)王女 (手を打ちながら)ああ...
芥川龍之介 「三つの宝」
...ついに海岸に至り遺失せる釣り竿を得て...
井上円了 「おばけの正体」
...細くなって消え失せると...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...神を棄ててしまえばこの呟きも失せる...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...また猿(ましら)のように樹上に消え失せることが出来たのだ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...その思い出さえもやはり消え失せるだろうということを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...悲しみと喜びとが生まれ花咲き消え失せるのを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...芸術と人とは太陽にのみ込まれて共に消え失せるがいい! それらは太陽を見ることを妨げるのだ……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...また埃(ほこり)のように散り失せるものです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...相手が外国人なるか自国人なるかの差までも消え失せるのである...
新渡戸稲造 「東西相触れて」
...實質なき夢の如く幻の如く消え失せるであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...征服されたものにまで消え失せるところの肯定的なるものの認識によつて...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...「かくの如き(即ち自由なる)意志の思惟にあつては運命の概念は消え失せる*」...
三木清 「歴史哲學」
...破(わ)れればたちまち消え失せるはずだ...
南方熊楠 「十二支考」
...そうしてこの体験は彼の生涯を通じて消え失せることがない...
和辻哲郎 「茸狩り」
...「自分の寺がいつかは亡び失せる――そんなことを考える必要はない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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