...幼女を失うた一家の痛みは...
伊藤左千夫 「去年」
...ルージェール大使の面目を失うばかりだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ほとんど利益の全部を配達のために失うこととなるのである...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...友だちを失うのが残念だなどと弁解し始めるじゃありませんか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...通りすぎることが取失うことになる...
豊島与志雄 「傍人の言」
...コゼットをも永久に失うことであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...家産を失うと共に盲目になった...
永井荷風 「深川の唄」
...失うようなことにならざるをえないのである...
蜷川新 「天皇」
...気を失う心配はもう無いし...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...一瞬たりとも爵位と威厳を失うことは無かった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...そうすれば常に「石見の焼物」たる特色を失うことがないだろう...
柳宗悦 「雲石紀行」
...いま校川氏を失うことはたいへんな損害だぞ」「とめなければいかん...
山本周五郎 「新潮記」
...寛大と自由を失う恐れさえ生じるのでありますが...
横光利一 「我等と日本」
...ここでお姿を見失うてから...
吉川英治 「私本太平記」
...色を失うほどであった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...追いつけずに見失う事よりも...
吉川英治 「源頼朝」
...わけて、世の常の者ならば、何か、殺気を感じたにしても、度を失うか、または、覚えのある腕のほどを、そこで見しょうという気になろうに――後へもどって、庭口から木履をはいてこれへお見えになった時は、実はこの安房(あわ)も、胸がどきっと致しました」「…………」武蔵自身は、当然なことと、彼の感服にあまり興もない顔つきだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...自分たち父子が命を失うことよりも...
和辻哲郎 「鎖国」
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