...十一歳(さい)のときに父を失うに及(およ)んで...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...事物その独立を失うと同時に...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...あのたくみなスリルをのぞいてはこの作の魅力の大部分を失うほどである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...仲買は公民権を失うような危険を冒さずに済むのである...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...サイパンを失う少しまえだった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...われわれはその一つ一つの懐しい波頭を見失うまいと努力する...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...とくに今はどんなことがあっても正気を失うわけにはいかないのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...この平均を失うよりして生ずるところの弊害を論ずること左のごとし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...大に重役の歓心を失うて仕舞(しまっ)たが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...やっぱりわれわれ同様度を失う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まただんだんと腹心の友を失うのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まったく意志の乱用は自由を失うという教訓を身をもって証明させられる結果となっただけで...
横光利一 「旅愁」
...何ものにも代え難いものを失うなら...
横光利一 「旅愁」
...天下の諸侯は通路を失うといわれる要害だった...
吉川英治 「三国志」
...この子どもは大きな張合いを失うて...
吉川英治 「新書太閤記」
...今朝気を失うている折も...
吉川英治 「親鸞」
...追跡者が数多くの側道に惑わされて我々を見失う可能性があるのではないかと閃いた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...右近はそれによって自分の子と妹とを失うであろうが...
和辻哲郎 「鎖国」
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