...滅多にあいつを見失う気遣いはありません」「で...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...また一方からは鉱業を停止されてはその日から生計の道を失うという趣で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その孫の光甫(こうほ)や甥(おい)の子光琳(こうりん)および乾山(けんざん)の立派な作もほとんど光を失うのである...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...こんなに我を失うほど酔ったのも...
太宰治 「人間失格」
...この機会を失うこと豈(あ)に惜しからざらんや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...日常性はみずからを失うことなく...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...恐怖のあまり気を失うところまで読んだ時...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...気を失う間際までになっていた...
直木三十五 「南国太平記」
...これらの放射性物質はいずれも次第に原子内の安定を回復して放射能を失う...
永井隆 「長崎の鐘」
...ここへ来てから度を失うようにオドオドしていました...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しもその個性を失うのではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...次第に構言能力を失うようになるということが...
久生十蘭 「海豹島」
...代わりに自分の心を失うはめになった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...そんなにまで人間らしさを失うということがあり得るだろうか...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...もう一度のどをしめられて気を失うまで顎をゆるめはしなかつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...必ず失うべからずです」と...
吉川英治 「三国志」
...身の措(お)き所を失うてまごついた...
吉川英治 「新書太閤記」
...にわかに顔色を失うほどの臆病者ではなかった...
吉川英治 「親鸞」
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