...とても一人では行けやしませんわ」杜はそれをきくと太い溜息をついた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...ちょっと中身を調べるから」別の太い声がした...
海野十三 「もくねじ」
...開弁装置へ続く鎖の恰度第二の鉄棒に当る位置に縛りつけてある太い...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...ところがはからずもわたしは、おなじ岩の上で、わたしの足元から、岩の裂け目をクネクネと伝わって、一本の太い綱が、波打ち際から海の中へ浸(ひた)っているらしいのを、拾い上げた...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...あそこには昔から主(ぬし)がゐるんだよ』『主つて……?』『主ツて、お前、太い、太い、四斗樽のやうな大蛇(おろち)サ……』『そんなものはゐやしないやい……』『ゐるんだよ、昔からさう言つてゐるんだもの……...
田山録弥 「花束」
...「停れ(ストップ)――」太い低音(バス)で叫んだのは...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...二人共時候にふさわしい白地に太い黒横縞(くろよこしま)段だらの肩衣(かたぎぬ)を着て居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...和尚さんは力のこもつた太い声でお経を読みつづけた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...胸を突かれる前にひどく太いもので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...太い指さきで算盤を弾いては乱暴な数字を書込んでゐる...
原民喜 「小さな村」
...陸(おか)からそれをつないでおく太いロップを断ち切って泳ぎ出しいまやアンチーブの岬のはるか沖合を漂々閑々と漂っている様子...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...太い太いステツキを突き...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...皮のついた太いもので...
槇本楠郎 「プールと犬」
...「――しばらく」太いフェルト草履の鼻緒をそろえて...
「一本の花」
...ニールスは太いエゾマツの下におろされましたが...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...太い息でうめくばかり...
吉川英治 「江戸三国志」
...その顔! おおその眼眸(まなざし)! 線の太い顔骨の男...
吉川英治 「剣難女難」
...底に底があることのようにみな用心して」「…………」白髪交(しらがま)じりの太い眉を重たげによせて...
吉川英治 「新書太閤記」
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