...本所(ほんじょ)の五ツ目に天恩山羅漢寺(らかんじ)というお寺がありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...天恩の有難いことを思うて身を慎み行いを励まなくてはならない……」という意味のことを話されたのでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...一陌(いっぱく)の金銭便(すなわ)ち魂を返す公私随所に門を通ずべし鬼神徳の生路を開くあり日月光の覆盆を照すなし貧者何に縁(よ)ってか仏力を蒙(こうむ)らん富豪容易に天恩を受く早く善悪都(すべ)て報(むくい)なしと知らば多く黄金(こがね)を積んで子孫に遺さん詩が出来るとは面白そうにそれを朗吟した...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...天恩の一荷を頒ちて...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...日比谷で戦犯追究国民大会をやるんだっていってるわ」〈天恩ノ然ラシムルトコロニヨッテ〉栄爵を賜った華族の端っくれの子爵の娘がナチス遊びで近所にさんざ迷惑をかけたすえ...
久生十蘭 「だいこん」
...さきに優渥(ゆうあく)なる天恩に接す...
吉川英治 「上杉謙信」
...天恩のかたじけなさに...
吉川英治 「三国志」
...天恩に浴しながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...安土(あづち)天恩は...
吉川英治 「新書太閤記」
...六月の上洛の折にも、叙爵(じょしゃく)のお沙汰を賜わったが、「ねがわくば、天恩の大を、まず臣下に知らせ給え」と、自分の栄進は辞して、拝辞していたのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...特賜(とくし)の天恩に感泣していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...天恩に感泣しながら...
吉川英治 「親鸞」
...御赦免(ごしゃめん)の天恩を浴(あ)み...
吉川英治 「親鸞」
...御大赦(ごたいしゃ)の天恩が下ったと思えばこの悲報に...
吉川英治 「親鸞」
...天恩に謝しておりまする」「な...
吉川英治 「日本名婦伝」
...実(じつ)に天恩無量と云つべし...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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