...三百年前の夢の跡、干戈天下に旁午せし戰國時代に、木部宮内少輔忠近、あへなくも、上野國群馬郡白井の城主、山名大膳重友に攻め殺され、その妻の立田、幼兒龍若丸と家臣宍倉朝興とをつれて、泣く/\難をこの山にさけて、湖畔に草庵を結びてひそみけるが、神ならぬ身の、かくとは知る由もなく、頃も今頃なる天正十三年の冬十二月、山名大膳は、從者數人をつれて、この山に獵し、はからずも、立田の草庵に休息し、從者のもて來れる酒あたゝめて飮みなどす...
大町桂月 「冬の榛名山」
...」大膳は鞍の上で独語(ひとりごと)を言つたが...
薄田泣菫 「茶話」
...大膳はやがてその馬をも手離してしまつた...
薄田泣菫 「茶話」
...」大膳は金が欲しさに切支丹に入つた...
薄田泣菫 「茶話」
...前大膳大夫広元朝臣御使として神拝す...
太宰治 「右大臣実朝」
...使者を発して事の由を前大膳大夫に告ぐ...
太宰治 「右大臣実朝」
...大膳めがけて二足三足歩き出したというんだよ...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...阿武隈大膳正(あぶくまだいぜんのしょう)の乱行記の一節...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...珍し物好きの大膳正の寵愛は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...参観交代で江戸へ出府することになった大膳正は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「千人美女――それは少し多過ぎるではないか」大膳正も少しく辟易します...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「大膳坊覺方といふ修驗者(しゆげんじや)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大膳大夫盛忠の長槍の心をあわせて宝蔵院流を編出(あみだ)したほどである...
吉川英治 「剣難女難」
...大膳がわしを困らせおる...
吉川英治 「新書太閤記」
...大膳の次のことばで...
吉川英治 「新書太閤記」
...けれど万々、念を入れて、谷大膳は、人質(ひとじち)を要求した...
吉川英治 「新書太閤記」
...「何か、大工どもの、賃銀のもめごとでもあるのか」「さようなことではございませぬ」権之助が側から、「大膳どの、殿のお耳へ入ってしまったこと、お隠し申しては、かえってよろしゅうない、なんなりと、申し上げられい」「……実は、これへ連れて参った屋根葺(やねふき)の職人」「オオ、怪我(けが)をしているな」「鋭い鑿(のみ)で、片腕を傷つけられ、それを交(か)わそうとして、只今、あれなる足場から転び落ちたのでございます」「職人どもの喧嘩か」「は……」「下手人は何者じゃ...
吉川英治 「親鸞」
...野菜などの大膳寮用の調菜(ちょうさい)を管理して...
吉川英治 「平の将門」
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