...大腹中(だいふくちう)の御器量がございました...
芥川龍之介 「地獄変」
...大腹中の御器量がございました...
芥川龍之介 「地獄變」
...これには大腹中の大殿樣も聊か御機嫌を損じたと見えまして...
芥川龍之介 「地獄變」
...清濁併(あわ)せ呑(の)む大腹中でもなかった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...怪塔王は大腹立ちです...
海野十三 「怪塔王」
...私はその不潔な馬鹿ども(悪人と言ってもよい)の言うことを笑って聞き容れるほどの大腹人でもないし...
太宰治 「如是我聞」
...そんな風に男は大腹中に構えて...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...此処はよく心得可申候――御大腹の君として...
直木三十五 「南国太平記」
...「百姓大腹帳」と書いてあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...大腹帳の開巻第一を開いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...斯んな大腹中のことをいふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ガラマサ」よく笑った、幕切れ緞帳下りず、立往生、引幕ひいてごま化し、大腹立ち...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...大腹な人物であるといふやうな調子でへうきんな見得など切るところは丸で田舎まはりの芸人見たいで下司の骨頂だ――とお葉も常々顔を顰めて...
牧野信一 「サクラの花びら」
...この摩羅伽は蟒神には大腹(たいふく)と訳し地竜にして腹行すと羅什(らじゅう)は言った...
南方熊楠 「十二支考」
...大腹黄衣で鼠にのる(ジャクソンの『グジャラット民俗記』一九一四年ボンベイ板...
南方熊楠 「十二支考」
...「はいっ……」と、恐懼(きょうく)しながらも、こう主従顔のそろった絶好な機を逃(のが)すまいとするものの如く、大和守は喰いさがって、「畏(おそ)れながら、わが殿の大腹中、いのちを一つと誓い参らす臣等として、分らいで如何いたしましょう...
吉川英治 「上杉謙信」
...孫堅の大腹中を知らんや...
吉川英治 「三国志」
...とかく幼稚に思われてならなかった孫権がいつのまにかかくの如き大腹中の人となってきたことが...
吉川英治 「三国志」
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