...その時もいずれ参上するという手紙を遣しただけでやはり顔を見せなかった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...ミミ族は一ども姿を見せなかった...
海野十三 「宇宙戦隊」
...年玉に逢着せねば思い出せなかった雪とか地震とかの意味を年玉に逢着したことによって思い出し得たのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...どこで見た女だろうと考えてみたが思いだせなかった...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...お今に自分が浅井の背(せなか)を流さしておいた湯殿の戸の側へ...
徳田秋声 「爛」
...リッケルト等の文化科学の観念が云い表わそうとして云い表わせなかった処を...
戸坂潤 「科学論」
...参詣もせなかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...議会が規約を批准せなかったから合計四十四国であったが...
新渡戸稲造 「国際聯盟とは如何なものか」
...然しそれ以上の記憶はどうしても呼び起せなかったのです...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...私はただ我が子を取り戻せなかっただけの筈でございます...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...鷦鷯(みそさざい)はもう影も見せなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...誰も起こせなかったから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...鉄面皮の所長から何も引き出せなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...他の方法は一つも見出せなかつた...
牧野信一 「鏡地獄」
...どうしてガチョウのせなかに乗っていないんだろう? どうしてじぶんのまわりをこんなにたくさんのカラスが飛んでいるんだろう? そしてまた...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...蹴飛ばすほどまで大きくは決してさせなかった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...死ぬが死ぬまで意識の混濁(こんだく)を見せなかったものである...
夢野久作 「木魂」
...病馬に薬をのませなかった...
吉川英治 「大岡越前」
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