...その尻が又大胆にも...   
芥川龍之介  「長江游記」 
...あれ以上大胆にも物をいうことができなかったのだ...   
有島武郎  「片信」 
...二人は、突撃隊よりも一足先にこの山中にまぎれこみ、大胆にも、今こうして火星兵のいるまん中を、のっしのっしと歩いているのだった...   
海野十三  「火星兵団」 
...大胆にもそこに陳列してあった九万円の金塊を奪って逃げたという金塊強奪事件(きんかいごうだつじけん)である...   
海野十三  「疑問の金塊」 
...彼はよく名探偵が大胆にも賊の棲家(すみか)に忍びこむところを小説に書いたことがあったけれど...   
海野十三  「軍用鼠」 
...大胆にも書類戸棚の方に近づいていった...   
海野十三  「地球盗難」 
...とっさの間にマントとお面と帽子と義手義足とを取去り、それを塀の内側の茂みの中へ投げ込んでおいて、素顔の三谷に返って、大胆にも、ブラブラと散歩している体(てい)をよそおい、恒川さん達に近づいて行ったのだ...   
江戸川乱歩  「吸血鬼」 
...彼女は大胆にも、主人の股野重郎には愛情を感じていないことをすら、言外ににおわせた...   
江戸川乱歩  「月と手袋」 
...アンティフォンは大胆にもそれを引き合いに出して...   
鈴木三重吉  「デイモンとピシアス」 
...はては大胆にも偉大なる太陽に向ってすら戦をいどもうとするのだ...   
薄田泣菫  「艸木虫魚」 
...その大胆にも、天神とその聡明を競わんとせし心術は、遂にツォイスの神罸を免かるること能わざりき...   
高木敏雄  「比較神話学」 
...大胆にも飲食をも命じたというのであるから...   
内藤鳴雪  「鳴雪自叙伝」 
...兇行の際犯人が大胆にも被害者の枕元に義兄靖二郎氏と犯人の両親の位牌を並べて焼香して行った事実から一切の関係が判明したものである...   
夢野久作  「あやかしの鼓」 
...二千円の金を費(つか)い果すと大胆にも...   
夢野久作  「衝突心理」 
...大胆にもオッチニの金モール服のまま...   
夢野久作  「二重心臓」 
...そこで私は大胆にも承知をしまして...   
夢野久作  「能とは何か」 
...大胆にも渦巻く狂浪の中へ突いて出た...   
吉川英治  「鳴門秘帖」 
...コルテスは大胆にも湖水南端のホチミルコの町を襲い...   
和辻哲郎  「鎖国」 
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