...私は大胆にも馬に向ってそれとなく早く行くことを奨めて見た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...大胆にも怪塔王がうしろを向いたすきをのがすことなく...
海野十三 「怪塔王」
...大胆にもすぐに宝塚へ引きかえしたとしたら...
海野十三 「蠅男」
...大胆にも基督(キリスト)は巷(ちまた)に獅子吼(ししく)して...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...その日の各新聞は、このきわどいはなれわざの提灯記事をかかげて奇抜なポスターの説明をしてくれていたが、それによると、かの曲芸師は、その錯綜した環状の軌道をば非常な快速力で風のごとく乗りまわして最後に地面へとぶのだが、彼は大胆にも、その危険きわまる曲乗りの最中に、自転車の上でさか立ちをやるということであった...
モーリス・ルヴェル 田中早苗訳 「或る精神異常者」
...大胆にもつい大森の家の近所の曙楼(あけぼのろう)で密会した帰りを...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...次第に扮装(ふんそう)も巧(うま)くなり、大胆にもなって、物好きな聯想(れんそう)を醸(かも)させる為めに、匕首(あいくち)だの麻酔薬だのを、帯の間へ挿(はさ)んでは外出した...
谷崎潤一郎 「秘密」
...大胆にもこんな事を語った...
永井荷風 「ひかげの花」
...大胆にも兵馬をめがけて切ってかかりましたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに大胆にも、「新曲浦島」のある場面を、先生のお手をかりず、自分たちで作曲からすべてやらして頂こうというのだから、兎もかくもやって見ろとお許しの出るまではビクビクしていた...
長谷川時雨 「古い暦」
...大胆にも悠々と落着き払つて三態の悪魔の姿体を示したので地上より遥かに見あげる者の眼には...
牧野信一 「痴酔記」
...チャラピタは大胆にも...
宮原晃一郎 「熊捕り競争」
...我々は大胆にも「殺す...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その時の妾はもう大胆にも何にも仕様(しよう)のない位ヘトヘトに疲れていたんですもの...
夢野久作 「支那米の袋」
...そこで私は大胆にも承知をしまして...
夢野久作 「能とは何か」
...此処(ここ)にして彼等の勝つは固(もと)より正義にも、聡明(そうめい)にも、大胆にも、雄弁にもあらず、唯(た)だ彼等互(たがひ)に阿附(あふ)し、模倣し、妥協し、屈従して、政権と黄金(わうごん)とを荷(にな)ふ多数の駄獣(だじう)とみづから変性(へんせい)するにあり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...西門慶は大胆にも...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お船蔵の混雑にまぎれて、大胆にも、この下屋敷の域(いき)まで足を踏み入れてきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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