...大胆にも怪塔王がうしろを向いたすきをのがすことなく...
海野十三 「怪塔王」
...露見(ろけん)か?「おウ……」僕は大胆にも作り声をして返事をした...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...大胆にも砂の上をぱたぱたと踏んで...
海野十三 「火星探険」
...大胆にも司令室にしのびこんで...
海野十三 「太平洋魔城」
...今度は大胆にも昼日中(ひるひなか)家を外(そと)にしたことであった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...同志ガウスゴフェルは大胆にも彼の袖を引くことまでやってのけた...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...その日の各新聞は、このきわどいはなれわざの提灯記事をかかげて奇抜なポスターの説明をしてくれていたが、それによると、かの曲芸師は、その錯綜した環状の軌道をば非常な快速力で風のごとく乗りまわして最後に地面へとぶのだが、彼は大胆にも、その危険きわまる曲乗りの最中に、自転車の上でさか立ちをやるということであった...
モーリス・ルヴェル 田中早苗訳 「或る精神異常者」
...大胆にも彼女は否定したが...
小泉八雲 田部隆次訳 「雉子のはなし」
...大胆にもひとり敵陣の中央を突貫し...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...なぜ又責任ある院長が衛生上こんなに無茶な処置を大胆にも取る気になったかは...
戸坂潤 「社会時評」
...あえて大胆にもその著述にかかったのだ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...祖父は大胆にも歩を進めた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...大胆にも悠々と落着き払つて三態の悪魔の姿体を示したので地上より遥かに見あげる者の眼には...
牧野信一 「痴酔記」
...大胆にもR市の海岸に在る貸ボート屋の櫂(かい)を二本盗み出し...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
...同女は大胆にも厳重なる監視の目を潜(くぐ)りつつ...
夢野久作 「少女地獄」
...そこで私は大胆にも承知をしまして...
夢野久作 「能とは何か」
...この童子は、佐々の部将、桜甚助が、弓を張っては、味方の者を、選(えら)み撃(う)ちしているのをながめて、大胆にも、「うぬっ」と、口をむすび、そのそばへ、駈け向って行った...
吉川英治 「新書太閤記」
...コルテスは大胆にも湖水南端のホチミルコの町を襲い...
和辻哲郎 「鎖国」
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