...物静かな、大柄な、青年のような汪主席はいまは日本にとっては多く親しまれた風貌であろう...
上村松園 「中支遊記」
...うしろにひっそりたたずんでいたやや大柄な女のひとを...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...どっちかというと大柄な素ばらしい美人が――...
谷譲次 「踊る地平線」
...この象のように大柄な外国の老婦人の歎きにはなんだか心が動かされる...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...腰もしゃんとした大柄なからだのおばあさんにくっついていると...
壺井栄 「大根の葉」
...大柄なジョーンズの深々と吸い込む息...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...大柄な眼鼻立ちで...
豊島与志雄 「絶縁体」
...すべてが大柄なぱっとした桃代は...
豊島与志雄 「白木蓮」
...大柄なぱっとした女で...
豊島与志雄 「別れの辞」
...肉付のいい大柄な身は芸者というよりも娼妓(しょうぎ)らしく見られた...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...兄に似て大柄な女であったが...
中村地平 「霧の蕃社」
...細君は二つ下の二十六で大柄な女で...
羽志主水 「越後獅子」
...そのまがい殿様の奥さまは、大柄な、毛の多い、顔色の悪い女で、つとめをしていた女の上りだった...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...大柄なおせいが横になつてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...大柄なノウスカット...
牧逸馬 「土から手が」
...大柄な弾力のこもったいかにも咲いた花の匂いが思いやられる姿でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...表は大柄なのに似合わない可愛い円い頬をして...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...大柄なゆったりとした躯つきで...
山本周五郎 「落ち梅記」
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