...一番隅の方へひっこんでいた僕の前へ、紺絣の着物を着た、大柄な、色の白い、若い人が来て坐った...
芥川龍之介 「豊島与志雄氏の事」
...大柄な水々しい少女で...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...どっちかと言えば大柄な素晴らしい美人」なんだから...
谷譲次 「踊る地平線」
...机の上には庭で発見された被害者の大柄な黒い身体と黄色い顔とが大体昨夜(ゆうべ)のままで横たわっていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...楽屋の真中に大柄などてらを引っかけて立膝をしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...辨慶は八字に髭のある大柄な男で時々瞼をぱち/\と叩く...
長塚節 「佐渡が島」
...大柄な、色の白い人で、別段別嬪(べっぴん)とは思わないが、『源氏物語』の中の花散る里――柳亭種彦(りゅうていたねひこ)の『田舎源氏』では中空(なかぞら)のような、腰がふといようで柔らげで、すんなりしていて、裾(すそ)さばきのきれいなのが、眼にしみて消えないのだった...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...大柄なおせいが横になつてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...これは余りに酷い行為ではありませんか? 彼の大柄な馬鹿息子が入ってきましたが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...大柄な人物に相違ないことを示している...
牧逸馬 「双面獣」
...大柄な米国人にしても...
牧逸馬 「双面獣」
...真珠の飾りをふんだんにつけたひとりの大柄な婦人が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...大柄なゆったりとした態度で立っているのだけれども...
「おもかげ」
...瘠せ形でどちらかというと蒼い田沢の青年の顔が、瑛子の大柄な、既に衰えをあらわしながらなお豊満で芳しい全存在をひっぱりよせるように招くのである...
「海流」
...大柄な外国婦人に手を引かれた金髪のまだ幼い少女が...
山川方夫 「昼の花火」
...大柄なゆったりとした躯つきで...
山本周五郎 「落ち梅記」
...大柄なふっくらした躯つきで...
山本周五郎 「おばな沢」
...思い切り大柄な浴衣に...
吉川英治 「剣難女難」
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