...僕は大木戸と有楽町の間をバスで通行する...
石川欣一 「山を思う」
...伏見では、その為、新撰組が、七八百人やられたんだ」二百八十人の隊は、二月二十七日の朝――霜の白い、新宿大木戸から、甲州街道を進んだ...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...大木戸辺まで、町の人々が、隊の両側に、前後に、どよめきつつついてきた...
直木三十五 「近藤勇と科学」
...どいてくれ」一足飛びに大木戸まで来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...大木戸あたりに待ち構えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...「まあ、待ち給え、諸君」「山崎氏、緩慢至極で見ていられぬ」「待ち給え、これは僕の旧友で、宇津木兵馬……」そこで改めて兵馬の方へ向き直り、「宇津木君、まあ、そこへ掛け給え」山崎譲は自分が先に社(やしろ)の鳥居の台石へ腰を卸して、「この間、四谷の大木戸で、君は罪のない者を斬ってしまったな、よく考えて見給え、あれは飛脚渡世の者で、家には養わねばならぬ妻も子もあるのだ、ああいう者を斬捨てて、君はいい心持でいるのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...しのぶの里月の輪のわたし瀬の上佐藤荘司(しょうじ)が旧跡飯坂(いいざか)の湯桑折(こおり)の駅伊達の大木戸鐙摺(あぶみずり)...
中里介山 「大菩薩峠」
...高輪(たかなわ)の大木戸を越すと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高輪(たかなわ)の大木戸を越すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大木戸のアパートへ戻つたのが十一時頃だつた...
林芙美子 「秋果」
...一方は虎の門を経て四谷大木戸の地下に達することが出来るのである...
久生十蘭 「魔都」
...「四谷区の大木戸からビールの空き瓶を汐留駅まで運んでゆく途中...
平林初之輔 「鉄の規律」
...大木戸を越えて四谷に入った所に...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...大木戸の少しこちらに...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...山陽の曾孫古梅(こばい)さんが枕屏風の下貼になつてゐたのを見出したと云ふ日記に、「十一日、自川崎入江戸、息大木戸、(中略)大人則至本邸、(中略)使襄随空轎而入西邸、(中略)須臾大人至堀子之邸舎」と書いてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...品川は大木戸まで...
山本周五郎 「風流太平記」
...大木戸坂へかかって...
吉川英治 「私本太平記」
...弦之丞は大木戸から裏通りへ入って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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