...トロ族の大恩人になった...
海野十三 「海底都市」
...大恩ある幕府の爲には...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...人々やれ命拾いと大恩人の目前にあるも知らず...
太宰治 「新釈諸国噺」
...このままお暇ねがおうかとずいぶん考えましたなれど……ほかならぬ大恩うけたご主人さまおん家にかかわる一大事とぞんじまして……だんなさまご立腹をもかえりみず...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...わしにとっては大恩ある母上を...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...旅費のないために私にとつて大恩のある母の死目に萬一逢はれぬとでもいふやうな事にでもなれば實に千載の憾みです(この千載の憾みの句は特にはつきり憶えてゐます)原稿料の來る迄十五圓御立換へ願ひ度い」と書いてあり...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...もしくは未來の人類の大恩人であるにしてもですよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...命の大恩人としてです」と...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...村から天狗(てんぐ)を追い払った大恩人ですもの...
豊島与志雄 「天狗の鼻」
...親の敵を即座に討つてくれた大恩人」「――」「その大恩人を殺した下手人を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大恩ある君が戀人を恨みしと思ふ我れは即ち君が仇に成りしなり...
一葉 「暗夜」
...先生の大恩、緒方の食客となる船中無事大阪に着(つい)たのは宜(よろ)しいが、唯(ただ)生きて身体(からだ)が着(つい)た計(ばか)りで、扨(さ)て修業をすると云(い)う手当は何もない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...決して道徳とか仁義とか又大恩(だいおん)の先生に忠義とか...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...二十三歳の冬大阪緒方先生に身の貧困を訴えて大恩に浴したるのみ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...役者は我れを忘れたように、高脚の机をまわって、老人にすがりつくようにして、「わたくしとしたことが、大恩ある先生と、お別れして、たった五年しか経たないのに、お声を忘れるなぞとは――でも、あんまり思いがけなかったものでござりますから――」美しく澄んだ目から、涙がハラハラと溢れて、白い頬を流れ落ちる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...丞相の大恩としてふかく心に銘記します」「案じ給うな...
吉川英治 「三国志」
...どうしてこの大恩に感ぜずにおられましょうか...
吉川英治 「三国志」
...家名も郷土に存続しているという大恩は...
吉川英治 「平の将門」
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