...貴女は大恩人なんだもの...
泉鏡花 「女客」
...されば大恩(だいおん)教主(けうしゆ)は先(ま)づ阿含(あごん)を説法(せつぱう)し志道軒(しだうけん)は隆々(りゆう/\)と木陰(ぼくいん)を揮回(ふりまは)す...
三文字屋金平 「為文学者経」
...これはお前たちの大恩人だからね」「この幽霊め...
海野十三 「奇賊悲願」
...大隅学士は人類の大恩人として...
海野十三 「地球盗難」
...今又「日本主義」の大恩人たる芳賀博士を失つたのは實に悲痛の至に堪へない...
高橋龍雄 「芳賀先生と日本主義」
...謂(い)わば海山の大恩人に違いないのであるから...
太宰治 「竹青」
...「私はお父さんに大恩があります...
田中貢太郎 「金鳳釵記」
...残忍な大塚は大恩ある猿を獲物にして己(じぶん)の家へ帰って来た...
田中貢太郎 「忘恩」
...そんな大恩のある旦那樣が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...政さんには大恩をうけているのじゃないか...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...大恩ある衆を海に沈めようというのは...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...其無偏無黨の大徳に浴して一視同仁の大恩を蒙らんことを願ふ者なれば...
福沢諭吉 「帝室論」
...是非ジョージ・レフェニュウと子息に大恩を返したい」返事に見せかけてフェンウィックがこぶしをザリの顔面に突き出した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...大恩ある師匠の上をこれッぱかしでも怨みたくはなかった...
正岡容 「小説 圓朝」
...大恩人のことを言っちゃ悪いが...
正岡容 「寄席」
...大恩のある簡先生の名誉のため...
宮沢賢治 「疑獄元兇」
...私が中学を出るまで学費を出して下すった大恩人ですから何条...
夢野久作 「少女地獄」
...丞相の大恩としてふかく心に銘記します」「案じ給うな...
吉川英治 「三国志」
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