...されば大恩(だいおん)教主(けうしゆ)は先(ま)づ阿含(あごん)を説法(せつぱう)し志道軒(しだうけん)は隆々(りゆう/\)と木陰(ぼくいん)を揮回(ふりまは)す...
三文字屋金平 「為文学者経」
...これはお前たちの大恩人だからね」「この幽霊め...
海野十三 「奇賊悲願」
...『大恩は語らず』といふ言葉のとほり...
太宰治 「大恩は語らず」
...大恩受けた祖父のために身を粉にして...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...残忍な大塚は大恩ある猿を獲物にして己(じぶん)の家へ帰って来た...
田中貢太郎 「忘恩」
...二氏のごときは実に宇内(うだい)の大恩人にして無冠の皇帝といわざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...いつか名前を売り出そうと思っていたのは霧消名人(きりけしめいじん)、別名、民衆の大恩人...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...大恩があります...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...役者は我れを忘れたように、高脚の机をまわって、老人にすがりつくようにして、「わたくしとしたことが、大恩ある先生と、お別れして、たった五年しか経たないのに、お声を忘れるなぞとは――でも、あんまり思いがけなかったものでござりますから――」美しく澄んだ目から、涙がハラハラと溢れて、白い頬を流れ落ちる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...大恩寺前とやらへ――御免蒙(ごめんこうむ)りまする」深まった黄昏の石段を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あなたさまは私(わたし)ども親子の大恩人(だいおんじん)でございます」ホモイは...
宮沢賢治 「貝の火」
...大恩のある簡先生の名誉のため...
宮沢賢治 「疑獄元兇」
...大恩のあるこの島から逃げだすような野郎は...
山本周五郎 「さぶ」
...荘王の大恩に報じたものです...
吉川英治 「三国志」
...そして魏王の大恩とを...
吉川英治 「三国志」
...大恩人の押司さんには...
吉川英治 「新・水滸伝」
...九死に一生を得させていただいた大恩人の宋江さまへ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...和国教主の聖徳皇広大恩徳謝(しゃ)しがたし一心に帰命(きみょう)したてまつり奉讃不退ならしめよ!――刻...
吉川英治 「親鸞」
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