...また大恩を蒙っただけに...
芥川龍之介 「報恩記」
...今又「日本主義」の大恩人たる芳賀博士を失つたのは實に悲痛の至に堪へない...
高橋龍雄 「芳賀先生と日本主義」
...会頭の佐野常民氏はまことに我が美術界に取っての大恩人で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...残忍な大塚は大恩ある猿を獲物にして己(じぶん)の家へ帰って来た...
田中貢太郎 「忘恩」
...S―は私の大恩人よ...
徳田秋聲 「草いきれ」
...生涯の面倒を見てくれる人があるなら大恩人だと...
中里介山 「大菩薩峠」
...この両氏は函館の岩崎郁雨(いくう)氏と共に啄木の伝記中に逸することの出来ない大恩人である...
野口雨情 「札幌時代の石川啄木」
...これまで育てゝくれた大恩を思ふと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私を拾ってくれた大恩人で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恐(おそ)ろしや此大恩(このだいおん)の良人(をつと)に然(さ)る心(こゝろ)を持(も)ちて苟(かり)にも其色(そのいろ)の顯(あら)はれもせば...
樋口一葉 「軒もる月」
...この大恩の良人(おつと)に然(さ)る心を持ちて...
樋口一葉 「軒もる月」
...其無偏無黨の大徳に浴して一視同仁の大恩を蒙らんことを願ふ者なれば...
福沢諭吉 「帝室論」
...時せつを待て大恩を報ふべし...
福澤諭吉 「養生の心得」
...いつか名前を売り出そうと思っていたのは霧消名人(きりけしめいじん)、別名、民衆の大恩人...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...使徒以大能、證主耶蘇之復生、皆獲大恩焉...
森鴎外 「古い手帳から」
...代々漢室の大恩をうけて来ながら...
吉川英治 「三国志」
...しかしその大恩をうけた袁紹となぜ離れていたか」「諫言をすすめて...
吉川英治 「三国志」
...大恩ある故主信長公の遺子...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索