例文・使い方一覧でみる「大峰」の意味


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...幾春秋の雨露風雪に曝された大峰の頂上は清浄な岩石を露出して...   幾春秋の雨露風雪に曝された大峰の頂上は清浄な岩石を露出しての読み方
飯田蛇笏 「茸をたずねる」

...大峰(大和)小峰(下野)の間に位する中峰...   大峰小峰の間に位する中峰の読み方
石川欣一 「山を思う」

...天そそり立つ大峰や...   天そそり立つ大峰やの読み方
薄田泣菫 「泣菫詩抄」

...大峰修行の山伏(やまぶし)などでも...   大峰修行の山伏などでもの読み方
谷崎潤一郎 「吉野葛」

...御存じの大峰庄蔵と矢田部源七郎が当お屋敷内へ逃げこんでいるんです」「大峰と矢田部……」「結城党の奸物です...   御存じの大峰庄蔵と矢田部源七郎が当お屋敷内へ逃げこんでいるんです」「大峰と矢田部……」「結城党の奸物ですの読み方
山本周五郎 「新潮記」

...「お高うございます」内膳は手をあげて、「この頃は御殿うちにもよその耳がございます、御老公おのりだし以来、こちらにもだいぶ妙な芽がふきでましたから」「校川宗兵衛とやら申す……」「宗兵衛なにほどの者と、わたくし共も存じましたし結さまにもさよう申上げておきましたが、なかなかどう致して、かれは迂濶(うかつ)な相手ではござりませんぞ」「先日どなりこんだそうだが」「お国もとから暴れ者がやって来たので、その案内で押しかけました、武田なにがしとやら云いましたか……」「魁介であろう、耕雲斎の二男で水戸でも評判の男だ」寅寿はそこで用談にかかった、「今宵まいったのは、実はその件についておたのみがあってのことだ、魁介どもの覘っている両名を、このお邸内へ預かって頂きたい」「この邸ではいけますまい」「この邸だからよいのだ、魁介どもは両人をつけ覘っておる、先日ここへまいったのはそのためで、同時にこの邸におらぬことをもたしかめた筈、だからこの邸こそもっとも安全という訳ではないか」「一応ごもっともではあるが」内膳はちょっと考えた、「いったいその両人はなに者でございますか、大峰、矢田部と姓だけは先日耳にいたしましたが、刺客に逐(お)われるほどの大切な役におりましたのか」「されば」寅寿は声を低くした、「これまで常に陰の仕事をさせており、拙者のほかには役目の筋もわからぬようにしてまいったが、じつは砲台築造の件と、仏寺破却の件では重いところを勤めた者でござる、大峰庄蔵、矢田部源七郎、激派(藤田東湖一派)の者どもがこの両名に眼をつけたのはあっぱれでもあり、当方にとってはもっとも痛いところと申されよう、ここでもし両名をかれらの手に取られるとすれば、もはや寅寿の運もそれまでと申すほかはないのだ」「……して今その両名はいずかたに……?」「つれて来ておる」えっというように内膳は眼をみはった、寅寿はにこりともせず、「駕(かご)かき二名、その者でござる」善かれ悪しかれ内膳は肚(はら)をきめなければならなかった...   「お高うございます」内膳は手をあげて、「この頃は御殿うちにもよその耳がございます、御老公おのりだし以来、こちらにもだいぶ妙な芽がふきでましたから」「校川宗兵衛とやら申す……」「宗兵衛なにほどの者と、わたくし共も存じましたし結さまにもさよう申上げておきましたが、なかなかどう致して、かれは迂濶な相手ではござりませんぞ」「先日どなりこんだそうだが」「お国もとから暴れ者がやって来たので、その案内で押しかけました、武田なにがしとやら云いましたか……」「魁介であろう、耕雲斎の二男で水戸でも評判の男だ」寅寿はそこで用談にかかった、「今宵まいったのは、実はその件についておたのみがあってのことだ、魁介どもの覘っている両名を、このお邸内へ預かって頂きたい」「この邸ではいけますまい」「この邸だからよいのだ、魁介どもは両人をつけ覘っておる、先日ここへまいったのはそのためで、同時にこの邸におらぬことをもたしかめた筈、だからこの邸こそもっとも安全という訳ではないか」「一応ごもっともではあるが」内膳はちょっと考えた、「いったいその両人はなに者でございますか、大峰、矢田部と姓だけは先日耳にいたしましたが、刺客に逐われるほどの大切な役におりましたのか」「されば」寅寿は声を低くした、「これまで常に陰の仕事をさせており、拙者のほかには役目の筋もわからぬようにしてまいったが、じつは砲台築造の件と、仏寺破却の件では重いところを勤めた者でござる、大峰庄蔵、矢田部源七郎、激派の者どもがこの両名に眼をつけたのはあっぱれでもあり、当方にとってはもっとも痛いところと申されよう、ここでもし両名をかれらの手に取られるとすれば、もはや寅寿の運もそれまでと申すほかはないのだ」「……して今その両名はいずかたに……?」「つれて来ておる」えっというように内膳は眼をみはった、寅寿はにこりともせず、「駕かき二名、その者でござる」善かれ悪しかれ内膳は肚をきめなければならなかったの読み方
山本周五郎 「新潮記」

...供待ちにいる大峰と矢田部を呼ばせた...   供待ちにいる大峰と矢田部を呼ばせたの読み方
山本周五郎 「新潮記」

...大峰と矢田部は秋山平蔵の家に匿まうことにきめ...   大峰と矢田部は秋山平蔵の家に匿まうことにきめの読み方
山本周五郎 「新潮記」

...「大峰庄蔵と矢田部源七郎の居どころを聞こう」平手打ちをくわせるような調子で云った...   「大峰庄蔵と矢田部源七郎の居どころを聞こう」平手打ちをくわせるような調子で云ったの読み方
山本周五郎 「新潮記」

...大峰と矢田部はどこにいるか」寅寿は俯向いたまま...   大峰と矢田部はどこにいるか」寅寿は俯向いたままの読み方
山本周五郎 「新潮記」

...武田が寅寿から訊きだして、大峰、矢田部の在所をつきとめて此処まで来たことは云うまでもあるまい...   武田が寅寿から訊きだして、大峰、矢田部の在所をつきとめて此処まで来たことは云うまでもあるまいの読み方
山本周五郎 「新潮記」

...……大峰、矢田部を追放すると、弟に約束させてから半日、案外すらすらとはこんだので、やっとひと息ついたところである...   ……大峰、矢田部を追放すると、弟に約束させてから半日、案外すらすらとはこんだので、やっとひと息ついたところであるの読み方
山本周五郎 「新潮記」

...「城代の用向きはなんだ」「お上御帰国の供の中に、他家の家臣が紛れこんでおるとの御意につき、さようなる事実はこれなく、思召し違いに存じ奉るとの口上にございます」「使者の役たいぎ」そう云って左近はじっと宗兵衛を見た、「宗兵衛、そのほうに城代の使者を申付けたのはなに者だ、老臣のさしずか、それとも」「お上の御指名にございます」「讃岐守どのの……」ああそうかと、左近ははじめて安堵(あんど)の微笑をうかべた、「では大峰、矢田部と申す二名の者は、たしかに追放されるのだな」「御意のとおりにございます、二名を隠匿せる事実なしと、老臣共の言質をとるためのお上の御遠慮にて、その旨を言上のためわたくしめにお使者の御指名があり、時刻はずれにございますが伺候つかまつりました」「それでよい、もし不調に及んだらと案じたが、それで余も安堵したぞ」「もう一つ言上がございます」宗兵衛はそう云ってちょつと眼をふせた、「今朝はやく、倉敷代官さし添いにて、木阪町奉行よりの使者がまいり、高松郷士早水秀之進に対する追捕(ついぶ)の旨を申し達しました」「秀之進に追捕の命とは」「信州高島城下にて闘争に及び、五名殺傷のうえ逃亡との理由にございます」左近はじっと宗兵衛を見た...   「城代の用向きはなんだ」「お上御帰国の供の中に、他家の家臣が紛れこんでおるとの御意につき、さようなる事実はこれなく、思召し違いに存じ奉るとの口上にございます」「使者の役たいぎ」そう云って左近はじっと宗兵衛を見た、「宗兵衛、そのほうに城代の使者を申付けたのはなに者だ、老臣のさしずか、それとも」「お上の御指名にございます」「讃岐守どのの……」ああそうかと、左近ははじめて安堵の微笑をうかべた、「では大峰、矢田部と申す二名の者は、たしかに追放されるのだな」「御意のとおりにございます、二名を隠匿せる事実なしと、老臣共の言質をとるためのお上の御遠慮にて、その旨を言上のためわたくしめにお使者の御指名があり、時刻はずれにございますが伺候つかまつりました」「それでよい、もし不調に及んだらと案じたが、それで余も安堵したぞ」「もう一つ言上がございます」宗兵衛はそう云ってちょつと眼をふせた、「今朝はやく、倉敷代官さし添いにて、木阪町奉行よりの使者がまいり、高松郷士早水秀之進に対する追捕の旨を申し達しました」「秀之進に追捕の命とは」「信州高島城下にて闘争に及び、五名殺傷のうえ逃亡との理由にございます」左近はじっと宗兵衛を見たの読み方
山本周五郎 「新潮記」

...かねて栗林御殿うちに隠れておりました大峰...   かねて栗林御殿うちに隠れておりました大峰の読み方
山本周五郎 「新潮記」

...大峰と矢田部を除く五人のあいだに...   大峰と矢田部を除く五人のあいだにの読み方
山本周五郎 「新潮記」

...「大峰庄蔵、矢田部源七郎」六、七間はなれた道の上で大きく叫ぶのが聞えた...   「大峰庄蔵、矢田部源七郎」六、七間はなれた道の上で大きく叫ぶのが聞えたの読み方
山本周五郎 「新潮記」

...――それに、近ごろはとくに、いま見たような一見、宮方びいきとわかる山伏も多いからの」「吉野、大峰、葛城(かつらぎ)、そのほか諸山にわたって、ちと、内々のおくすりが効(き)きすぎた結果でもございましょうか」「いや、人為(じんい)ばかりではない、時の勢い――...   ――それに、近ごろはとくに、いま見たような一見、宮方びいきとわかる山伏も多いからの」「吉野、大峰、葛城、そのほか諸山にわたって、ちと、内々のおくすりが効きすぎた結果でもございましょうか」「いや、人為ばかりではない、時の勢い――の読み方
吉川英治 「私本太平記」

...文覚の行き方は「今昔物語」などが語っている“持経者”――つまり大峰や那智や高野などの深山幽谷を...   文覚の行き方は「今昔物語」などが語っている“持経者”――つまり大峰や那智や高野などの深山幽谷をの読み方
吉川英治 「随筆 新平家」

「大峰」の読みかた

「大峰」の書き方・書き順

いろんなフォントで「大峰」


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