...心の大まかな農夫の見ごとな標本だった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...ボールト・ヴァン・タッセルはのんきで大まかな人だった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...大まかに資本家とプロレタリアといふ風に画然と別れてゐない...
芥川龍之介 「プロレタリア文学論」
...高麗焼の陶器に、朝鮮民族の呑気な、しかし、また本質的な線の力強さを味い得るように、私たちは瓜の実の持ついろいろな線や、恰好や、肌触りに、見かけは間伸びがしたようで、どこかにちゃんと締め括りがあり、大まかなようで、実は細かい用意があるのに驚かされることがよくある...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...実に大まかな通俗の言葉ばかり大胆に採用して...
太宰治 「女の決闘」
...矢張何処(どこ)かに田舎の郷士の家らしい大まかな味のあるのが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さっきの絵の裏へきわめて大まかにかき始めた...
寺田寅彦 「写生紀行」
...――人々はこの機能を普通大まかにも...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...大まかに容認していたのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...ごく大まかな詞ではあるが...
南部修太郎 「氣質と文章」
...古い旗本(はたもと)の家で、ずっと濶達(かったつ)なくらしをして来たせいで、六十を越えたこの年になっても、相変らず、派手で大まかで、元気いっぱいに、男のような口調でものをいう...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ただ各連鎖の区別がつかない大まかな概念を造るだけなのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...大まかな理論の輪廓を印しづけることだけでも...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...大まかなゆったりした縁故があればこそ...
柳田国男 「故郷七十年」
...その計算はまたあまりにも大まかであったために...
柳田国男 「木綿以前の事」
...その屋構(やがま)えの旧(ふる)さも間の抜けたほどの大まかさも知るべきであるが...
吉川英治 「新書太閤記」
...殊に、宗矩は、真面目な質(たち)だけに、女のいうことばだからといって、大まかに、(黙っておれ)と、一喝(かつ)しておくことができない良人(おっと)であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大まかな岩戸神楽もすすみ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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