...これこそ大それた忌(いま)わしい偽善ではないか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...女房なんか使ってトテツもない大それた事をしはじめたんです……いやまったく...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...大それた密議や悪行の数々を摘発した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...当時将軍家弑逆の大それた陰謀をたくらんだ時には...
太宰治 「右大臣実朝」
...こう云ったからといって私は二科会や美術院の解散をすすめるというような大それた考えを持ち出す訳でも何でもない...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...そんな大それたことは考えもいたしません...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...鑑賞しようなどというのは少し大それた考えなのであろう...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...あれは大それた惡黨のする事ではなくて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな大それた事をする千代松ぢやございません」千代松のことゝなると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺達はそんな大それた事をするものか」辨次郎と相吉は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この家から出て行くなど大それたことを申すやうになりました」「――」こゝにも古い者と新しい者...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな大それた事が...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...故意に大それた殺人を犯したとでもいうのですね...
平林初之輔 「予審調書」
...決して決して大それたことば致すのではごぜましねえで...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...(a)こういう大それた言葉に出会うのはしょっちゅうである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは分りませんが」「大それた子でございます...
吉川英治 「江戸三国志」
...大それた謀叛などを企む男とは思えぬ」これが...
吉川英治 「平の将門」
...なにか大それた夢かのように思えてしまうのだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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