...夜色が深まる前に帰らなければならない...
...この夜色の中で買い物するのは危険だ...
...夜色が似合うドレスを着てパーティーに出かけた...
...夜色の中、ふと目があった...
...夜色は静かで、星が輝いていた...
...夜色も昼よりは明るいであらう...
芥川龍之介 「支那の画」
...珊瑚礁から成って居る此の島の海岸の夜色は其処に長く住んで居る者にも美しい感じを与へた...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...広々とした港内(みなと)の夜色を見渡した...
石川啄木 「病院の窓」
...酔うて危欄(きらん)に倚(よ)れば夜色(やしょく)幽(かすか)なり...
田中貢太郎 「春心」
...M―市の町の灯の遠くに見える夜色を眺めてゐた...
徳田秋聲 「歯痛」
...夜色の中にまぎれながら...
直木三十五 「南国太平記」
...門巷蕭条夜色悲 〔門巷(もんこう)は蕭条(しょうじょう)として夜色(やしょく)悲しく声在月前枝(きゅうりゅう)の声(こえ)は月前(げつぜん)の枝(えだ)に在(あ)り誰憐孤帳寒檠下 誰か憐(あわれ)まん孤帳(こちょう)の寒檠(かんけい)の下(もと)に白髪遺臣読楚辞白髪(はくはつ)の遺臣(いしん)の楚辞(そじ)を読(よ)めるを〕といった絶句の如きは今なお牢記(ろうき)して忘れぬものである...
永井荷風 「西瓜」
...ずんずんこのままで夜色に浸ってゆく...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は濃い夜色の中に立つてゐた...
中沢臨川 「愛は、力は土より」
...しかも、これは概観のことで、朝暮、陰晴、雲霧、夜色、などによって、さらに季節の推移につれて、その姿態、色相は千変また万化、真に応接にいとまが無い...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...蒼然(そうぜん)たる夜色に偸(ぬす)まれて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...月朗鴨川涼夜色...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「中秋」の七絶に「夜色冷凄軽靄収...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...前二句は花堤夜色淡生烟...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「花堤夜色淡生烟」云々の次韻の詩がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...夜色(やしょく)をこめた草原のはてを鞍上(あんじょう)から見ると――はるかに白々(しらじら)とみえる都田川(みやこだがわ)のほとり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...一眸(いちぼう)に入る夜色は...
吉川英治 「新書太閤記」
...涙に掻き消えるかと思われるばかり暗澹(あんたん)な夜色に沈みきってしまおうとした...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索