...そこの廃兵院の森に夜明しをしてしゃがんでおりましたら...
岩野泡鳴 「猫八」
...広島を焼き払うと空より撒かれた確かな噂で周囲の山や西瓜畑にのがれ夜明しをした市民は吠えつづけるサイレンに脅かされながらも無事な明け方にほっとして家に引返しのぞみのない今日の仕事へ出かけようと町に道路に溢れはじめたその朝 八月六日...
峠三吉 「原爆詩集」
...夜明しで仕事をした...
戸田豊子 「鋳物工場」
...夜明ししおったと噂されては口惜しい...
直木三十五 「南国太平記」
...碁で夜明しをやったな」「うむ」平間の意気は沈んでいる...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜明し点(つ)けておくことに致しました」何者とも見当のつかない女は...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの分では夜明しも厭(いと)いますまい」「そうですか...
中里介山 「大菩薩峠」
...板屋の中で一夜明したが敵が路を塞で居つて二人一処には落られぬから私一人来ましたと云ふ...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
......
野口雨情 「おさんだいしよさま」
...これは自棄(やけ)の小博奕(こばくち)に夜明しをしたと解って――途中で抜出して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四日も夜明しをさせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やった」夜明しのパーティでつぶれてしまい...
久生十蘭 「肌色の月」
...又いくらよい月でもまさか夜明しも出来ない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...六月二十一日(木曜)昨夜から殆んど夜明ししたから眠い...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...久しぶりで、夜明し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...小さな夜明しの居酒屋――この辺に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...例の手で夜明しの客というわけか...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...危く駅前の広場で夜明しをしそうな有様であった...
宮本百合子 「キュリー夫人」
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