...そこの廃兵院の森に夜明しをしてしゃがんでおりましたら...
岩野泡鳴 「猫八」
...麻雀(マージャン)で夜明しした後でつかれているから休ませてくれ...
田中英光 「野狐」
...今夜も夜明しするやうでは困るので...
種田山頭火 「行乞記」
...津輕青森に一夜明して...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...板屋の中で一夜明したが敵が路を塞で居つて二人一処には落られぬから私一人来ましたと云ふ...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...馬場要が碁を打つて夜明しして居たばかりに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは自棄(やけ)の小博奕(こばくち)に夜明しをしたと解って――途中で抜出して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...広間で夜明しのバクチを打っていたそうで……そういう因縁のある家なんです...
久生十蘭 「肌色の月」
...六月二十一日(木曜)昨夜から殆んど夜明ししたから眠い...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...六月九日(木曜)夜明し麻雀何日目...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...麻雀夜明しといふ約束で...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...夜明しの麻雀、八時すぎにきりあげ、皆で入浴...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...母から常に昼寝と夜明しを批難される言葉のうちで何よりも堪らなかつたのは...
牧野信一 「F村での春」
...それでも足りないで家へ帰つて夜明しなどした...
牧野信一 「〔編輯雑記〕」
...危く駅前の広場で夜明しをしそうな有様であった...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...ゆうべは夜明し仕事だったもんですからね」そう云いかけて半次は顔をしかめた...
山本周五郎 「さぶ」
...殿さまと夜明しで話したこともあるし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...朝までそこで夜明しだ...
横光利一 「夜の靴」
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