...とう/\夜明けまでにAと云ふ...
伊藤野枝 「嫁泥棒譚」
...浴室の戸を締め切ってスイッチを切ったあとの闇(やみ)の中に夜明けまでの長い時間をどうしているのかわからないが...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...貴樣にだって納得がゆくだろうて――馬鹿面さげて……夜明けまでそうしてつっ立ってたっておなじことだぞ……ちぇっ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...夜明けまでに何枚でも壊してやると...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...夜明けまで眠った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夜明けまでは生きていられないのだ」「それはまたどういうわけでございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜明けまで在(い)らしって下さいませんか」お糸は湯を沸かさせたり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから夜明けまで二た刻(四時間)ばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜明けまで、苛々(いらいら)した眠りの連続だつた...
林芙美子 「浮雲」
...夜明けまでまだ三時間あり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...自分のする修法の間に効験のない場合にはと非常な決心までもして夜明けまで続けた加持のあとで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夜明けまではおぼつかなかろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...もし夜明けまでそのままにしてありましたら...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...夜明けまでの一瞬を...
吉川英治 「折々の記」
...蔡瑁、張允を殺してしまわないうちは、水上の戦いだからといって、滅多に安心はできないぞ」語りながら、なお船楼の幕(とばり)のうちで、酒を酌み、また碇(いかり)を移し、彼方此方(あなたこなた)、夜明けまではと、探っていた...
吉川英治 「三国志」
...これから夜明けまでのあいだに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...今日より三日のうち――三日目の夜明けまでには工事を終る予定である...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜明けまで坐っていた...
吉川英治 「茶漬三略」
便利!手書き漢字入力検索