...十九日の夜明けまでもって...
内山完造 「魯迅さん」
...このままで夜明けまでまとう...
海野十三 「恐竜島」
...だが……」「幽霊のでる時刻は夕方になってあたりが薄暗くなりかけてから始まり翌日の夜明けまでの間です...
海野十三 「四次元漂流」
...……私は夜明けまで遂々(とうとう)熟睡しなかった...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...浴室の戸を締め切ってスイッチを切ったあとの闇(やみ)の中に夜明けまでの長い時間をどうしているのかわからないが...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...夜明けまでに何枚でも壊してやると...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...早く、いや、ゆっくりでもよい、お前の思い通り信心をしてくるがよい、夜明けまででも、わしはここで待っている」金蔵は、旗幟(はたのぼり)を立てる大きな石の柱の下にうずくまって、振分(ふりわ)けの荷物を膝の上に取下ろし、お豊の面をさも嬉しそうに見ています...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただこうして夜明けまで置けば凍え死んでしまいはせぬかとのおそれがあるばかりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...旦那は昨夕(ゆうべ)から今朝の夜明けまで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分、おきぬという人はね、夜明けまでは、自分の気一つでもがきにもがいて生きていた...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...夜明けまでここにいれば脱出は簡単だよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...時には夜明けまで仕事をしている...
牧野富太郎 「植物知識」
...夜明けまでに決めるのだ...
吉川英治 「篝火の女」
...蔡瑁、張允を殺してしまわないうちは、水上の戦いだからといって、滅多に安心はできないぞ」語りながら、なお船楼の幕(とばり)のうちで、酒を酌み、また碇(いかり)を移し、彼方此方(あなたこなた)、夜明けまではと、探っていた...
吉川英治 「三国志」
...「夜明けまでに、手間(てま)いらずの法で殺してやる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...今日より三日のうち――三日目の夜明けまでには工事を終る予定である...
吉川英治 「新書太閤記」
...「? ……」夜明けまでのもう一刻(いっとき)をと...
吉川英治 「親鸞」
...花世、わしはこれから、夜明けまでに、目出度い、目出度い、おまえ達の婚礼の席にのぞまねばならんのじゃ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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