...夜の目も寝ないくらい...
芥川龍之介 「忠義」
...一人や二人は夜の目も寝無えで...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...しまいには夜の目もろくろく合わさなくなった...
有島武郎 「或る女」
......
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...其れで私は自分一人が其の子を引受けて夜の目も寝ずに介抱した...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...夜の目も合わさず衆(みんな)が立ち働いているところへ心も体も酒に爛(ただ)れたような父親が...
徳田秋声 「足迹」
...若者たちは夜の目もねずに...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...夜の目も寝ずに心配いたしましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜の目も寝ずに捜した揚句――」「桜屋の下女のお照が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...娘が夜の目も寢ずに働いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜の目も寝ずに研究して...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...と夜の目も睡(ねむ)れぬのでございます...
本庄陸男 「石狩川」
...夜の目も寝ねえで修業したんです...
正岡容 「寄席」
...しかも三日迄夜の目もねずの勢で仕事片づけなくては行かれないし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしゃ心配で心配で夜の目も寝られませぬという...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...全く私たちの夜の目もろくろく眠らずにした労力は何の役にも立たなくなったのだ...
横光利一 「機械」
...今夜の目的であり...
吉川英治 「大岡越前」
...今にも、何とかして引き揚げてしまいたいが、対岸に、船番所のある事、河岸をゆく往来の者が、ともすると立ち止まること、物売り船や荷足船(にたり)が絶えず上下しているので、すぐ感付かれてしまいそうな事――『……駄目だ、昼間は』勿論、昼間行動できない事は考えていたので、用意の為、袂に入れて来た白い碁石を、彼は、金の沈んでいる附近へ、夜の目印の為、ザラザラと船べりから撒(ま)いた...
吉川英治 「魚紋」
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