...だが事件が多岐にわたったので鉱毒問題については...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...分類は精細にすればするほど多岐になって...
寺田寅彦 「言語と道具」
...これらの多岐に秩序を見出し...
時枝誠記 「国語学と国語教育」
...とまれ近時の科学界はあまりにこんとんとして多岐にわたっている...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...多岐に渡るのを避けるために歴史的内容に富む形而上学的乃至神学的――多くの空間理論をかく名づけることが出来るであろう――な見方を省く*...
戸坂潤 「性格としての空間」
...それがまた多岐に亘っていて...
豊島与志雄 「秦の出発」
...多岐に亘った議論をひき起した...
豊島与志雄 「聖女人像」
...色々多岐に分れて來るといふのは...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...非常に多岐にわたる諸問題を...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...まことに多岐にわたり...
中谷宇吉郎 「島津斉彬公」
...非常に多岐に分れて...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...饒舌多岐に亙り盡きる所を知らない...
萩原朔太郎 「歳末に近き或る冬の日の日記」
...多岐に別れた迷路の中へ...
萩原朔太郎 「猫町」
...あまりに複雜多岐になつてゐる今日の文學の眞只中に身を置いてゐる自分のごときものにとつては...
堀辰雄 「伊勢物語など」
...作者はぐっとリアリスティックに心理と経済の事情にまで広く多岐に踏みこんで...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...話が多岐にわたって相済まぬが上総(かずさ)・下総(しもうさ)で峠と書いてヒョウというのは標の音である...
柳田國男 「地名の研究」
...そして一貫した日本だましひの底に流るる血潮の神祕――と多岐にわたつて...
吉川英治 「折々の記」
...ここでは余り多岐にわたるから措(お)くことにしよう...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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