...枯枝(かれえだ)のみぞ多かりける...
高山樗牛 「瀧口入道」
...千悔の声々も多かりけり...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...また夷人向(さき)に不法のこと多かりしを悪(にく)みて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...帝国党は最も腐敗の黴菌多かりし国民協会の変形のみ其腐敗したるや固より久しと謂ふ可しされば政党は総べて腐敗す可きものなりや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...寧ろ彼れを粗豪の一木強漢と思ふもの多かりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...此(かく)の如く浮世絵画工中北斎の最(もっとも)泰西人に尊重せられし所以(ゆえん)は後期印象派の勃興に裨益(ひえき)する所多かりしがためなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...然るに先年は諸事完備を欠くこと多かりしにもかかわらず...
野中到 「寒中滞岳記」
...今は昔互いに睦(むつ)み親しみつつ旦暮(あけくれ)訪(と)いつ訪われつ教えを受けし事さえ多かりしを懐(おも)い...
福田英子 「妾の半生涯」
...そのためしさはに多かりでげす」「そこへ行くと...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...真昼過より夕影椎の樹に落つる迄何を見るともなく酔ふたるが如く労れたるが如くうつとりとして日を暮らすことさへ多かり...
正岡子規 「小園の記」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...その大勢なる者はかへつて各種の文学美術が相互に影響したる結果も多かりけん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...我郷里(伊予)にて幼き時に見覚えたる様はなほをかしき事多かり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...古来老樹大木のみありて社殿なき古社多かりし...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...漁業の根源にもこの方面からもう一度観察すべき事柄が多かりそうな気がする...
柳田国男 「海上の道」
...不思議の多かりそうな場処を知って力めてこれを避けていた...
柳田国男 「山の人生」
...又は反古となりて失はれつるも多かりけん...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...うれたき事ども多かりし中に...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
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