...夢未多かりし日を思ひ出でよと...
芥川龍之介 「芥川龍之介歌集」
...珍しき事の多かりし日かな...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...長髪わざとらしき詩人等もこの語には辟易(へきえき)せしも多かり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...今年は秋になりて雨多かりし爲め...
大町桂月 「上州沼田より日光へ」
...●そも/\茲谷(このたに)は山桜多かりしゆゑ桜谷とよびけるを...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...其他種々の点に於ても称揚すべきもの多かりしを知りぬ...
太宰治 「盲人独笑」
...自由黨にも亦頗る多かりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...公の意見を聽くの機會に接すること益々多かりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自由黨員も亦贊成を表したるもの多かりき然るに彼れは此決議を眇視して不當の決議を議長に於て何か有らむと放言して省みざりき故に議會は更に一日の休會を決議して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自由党員も亦賛成を表したるもの多かりき然るに彼れは此決議を眇視して不当の決議を議長に於て何か有らむと放言して省みざりき故に議会は更に一日の休会を決議して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...古寫經の屏風なども多かりしも仔細に諦觀せんひまなかりしをかこたんは...
内藤湖南 「寧樂」
...北斎は従来の浮世絵に南画(なんが)の画風と西洋画とを加味したる処多かりしが...
永井荷風 「江戸芸術論」
...此(かく)の如く浮世絵画工中北斎の最(もっとも)泰西人に尊重せられし所以(ゆえん)は後期印象派の勃興に裨益(ひえき)する所多かりしがためなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...然るに先年は諸事完備を欠くこと多かりしにもかかわらず...
野中到 「寒中滞岳記」
...在昔(ムカシ)大名高家の子供に心身暗弱(あんじゃく)の者多かりしも...
福沢諭吉 「新女大学」
...その大勢なるものはかえって各種の文学美術が相互に影響したる結果も多かりけん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...南太平洋に太古今よりも遙かに島數多かりしが...
南方熊楠 「秘魯國に漂著せる日本人」
...語る人ますます多かりし証拠である...
柳田国男 「山の人生」
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