...●そも/\茲谷(このたに)は山桜多かりしゆゑ桜谷とよびけるを...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...多かりしにも拘わらず...
高木敏雄 「比較神話学」
...その頭に呉公多かりしと云うは...
高木敏雄 「比較神話学」
...げに見はてぬ夢の恨めしきふし多かりき...
高山樗牛 「清見寺の鐘聲」
...思はず太息(といき)吐(つ)く事も多かりけり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...其他種々の点に於ても称揚すべきもの多かりしを知りぬ...
太宰治 「盲人独笑」
...千悔の声々も多かりけり...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...故陸奧伯の如き亦學問に於て彼れに師事する所多かりしと余は彼が果して讀書の才あるや否やを知る能はずと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自由党にも亦頗る多かりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自由党員も亦賛成を表したるもの多かりき然るに彼れは此決議を眇視して不当の決議を議長に於て何か有らむと放言して省みざりき故に議会は更に一日の休会を決議して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...木母寺の植半は旅宿をかねたる酒楼にてその頃は芸者を連れし泊込みの客多かりしが二...
永井荷風 「桑中喜語」
...今年は秋に入りて殊に雨多かりし故にや此頃に至り葉頭野菊紫苑のたぐひに至るまで皆毛虫つきたり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...そのためしさはに多かりでげす」「そこへ行くと...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...議論こも/″\出でゝをかしき事面白き事いと多かり...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...この猴の像を借り受けて寝る時はたちまち子を授かるとて諸方よりこれを借る者多かりし故なり...
南方熊楠 「十二支考」
...漁業の根源にもこの方面からもう一度観察すべき事柄が多かりそうな気がする...
柳田国男 「海上の道」
...是れ其読者を得ることの多かりし理由の一也...
山路愛山 「明治文学史」
...良民に対し粗暴のふるまひ多かりければ...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
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