...珍しき事の多かりし日かな...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...去りて北米に移住するものはなはだ多かりし...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...此語には辟易せしも多かり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...近藤君の著と共に、古書を讀みわけむものに、裨益多かりかし...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...宿屋より遙に立派なるもの多かりしが...
大町桂月 「常磐の山水」
...多かりしにも拘わらず...
高木敏雄 「比較神話学」
...弓矢(ゆみや)の力を藉(か)りし事蓋し多かりしならん...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...北斎は従来の浮世絵に南画(なんが)の画風と西洋画とを加味したる処多かりしが...
永井荷風 「江戸芸術論」
...専ら春信に倣(なら)ふ処多かりしが...
永井荷風 「江戸芸術論」
...今年は秋に入りて殊に雨多かりし故にや此頃に至り葉頭野菊紫苑のたぐひに至るまで皆毛虫つきたり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...花開きて風寒き日多かりし事ども...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...それは夢多かりし幼時を過ごしたフランドルの哀愁にも因るのであらう...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...我郷里(伊予)にて幼き時に見覚えたる様はなほをかしき事多かり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...田辺付近の神林にのみ多かりしが...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...南太平洋に太古今よりも遙かに島數多かりしが...
南方熊楠 「秘魯國に漂著せる日本人」
...されど普通教育を受たりといへどもまことの識見なき俗間の人には華文の毒に中(あ)てらるゝものいと多かり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...この外にも新暦に引直した社がなお多かりそうである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...是れ其読者を得ることの多かりし理由の一也...
山路愛山 「明治文学史」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??