...蒲燒屋(かばやきや)を覗(のぞ)き外郎(うゐらう)を購(あがな)ひなどしてぼんやり通(とほ)る...
泉鏡太郎 「熱海の春」
...中の薬とても小田原の外郎(ういろう)...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...鈴木の奥さんを訪ねてビールをよばれる、湯田の湯はよいな、外郎はうまいな...
種田山頭火 「其中日記」
...或る人へ手土産のつもりで買つて置いた外郎を食べる...
種田山頭火 「其中日記」
...・今日の買物十銭 塩混(マヽ)布四十匁二十銭 ハガキ一(マヽ)枚四銭 豆腐一丁二十四銭 酒二合五十銭 外郎一包(贈物として)二十四銭 餅二百匁二十銭 番茶四半斤十五銭 若布二十匁十銭 醤油二合三銭 酢一合三月十二日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...早くも八棟(やむね)の外郎(ういろう)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...外郎なんぞを買いに出たんだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...永正三年には陳外郎から和韻を求められてこれを書し与えたとあり...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...この陳外郎にほかならぬ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...外郎売(ういろううり)は起ちあがって...
吉川英治 「篝火の女」
...『おや?』外郎売は...
吉川英治 「篝火の女」
...外郎売は何処へか立ち去った...
吉川英治 「篝火の女」
...きのうの外郎売である...
吉川英治 「篝火の女」
...外郎売は離れない...
吉川英治 「篝火の女」
...姿が見えなかった外郎売が...
吉川英治 「篝火の女」
...餅を食べ終ると、外郎売は『どれ、俺も、稼(かせ)ぎに御出陣としよう』大股に歩みかけたが、ふと、足をとめて、笠のつばに手をやりながら、『おや、ここの陣所だけは、後詰(うしろまき)でうごくめえと思ったら、これやあいけねえ、此(こ)っ方(ち)まで戦が拡(ひろ)がって来やがった...
吉川英治 「篝火の女」
...外郎売は、そういうと、道を更(か)えて立ち去った...
吉川英治 「篝火の女」
...熊楠の手の者か』『面倒くせえっ』外郎売の男は...
吉川英治 「篝火の女」
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