...蒲燒屋(かばやきや)を覗(のぞ)き外郎(うゐらう)を購(あがな)ひなどしてぼんやり通(とほ)る...
泉鏡太郎 「熱海の春」
...山口で外郎一包を買つた...
種田山頭火 「其中日記」
...早くも八棟(やむね)の外郎(ういろう)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...外郎なんぞを買いに出たんだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...永正三年には陳外郎から和韻を求められてこれを書し与えたとあり...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...この陳外郎にほかならぬ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...さればこの陳外郎と交際したからとて...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...かきもちだの草餅だの外郎(ういろう)だの小さいすりこぎだの頂いてかえるの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何屋だね』『御城下の外郎屋(ういろうや)の若い者さ』『あ...
吉川英治 「篝火の女」
...外郎売(ういろううり)は起ちあがって...
吉川英治 「篝火の女」
...外郎売は何処へか立ち去った...
吉川英治 「篝火の女」
...ざぶざぶと、外郎売は、先へ渡って行ったが、娘が、草加並木まで来ると又、『女にしては、脚がはやいね』並木から腰をあげてついて来た...
吉川英治 「篝火の女」
...美しい方だから』『知らないよ』『あ痛っ』外郎売は顔を抑えた...
吉川英治 「篝火の女」
...外郎売は離れない...
吉川英治 「篝火の女」
...姿が見えなかった外郎売が...
吉川英治 「篝火の女」
...餅を食べ終ると、外郎売は『どれ、俺も、稼(かせ)ぎに御出陣としよう』大股に歩みかけたが、ふと、足をとめて、笠のつばに手をやりながら、『おや、ここの陣所だけは、後詰(うしろまき)でうごくめえと思ったら、これやあいけねえ、此(こ)っ方(ち)まで戦が拡(ひろ)がって来やがった...
吉川英治 「篝火の女」
...いつか古河の畑で別れたきりの外郎売(ういろううり)だった...
吉川英治 「篝火の女」
...熊楠の手の者か』『面倒くせえっ』外郎売の男は...
吉川英治 「篝火の女」
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