...内方から外方への移動は難しいです...
...地球が外方に熱を放出しているために失う熱の約三〇倍になる勘定である...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...それから外方(そつぽ)を向いて...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...しかし内臓はなんとなく内部から外方へプリプリと飛び出してきたような感じがした...
海野十三 「人体解剖を看るの記」
...フロオマンは苦り切つた顔をして外方(そつぽう)を向いてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...欧州大戦前におけるカイゼル・ウィルヘルムのドイツ帝国も対外方針の手首が少し堅すぎたように見受けられる...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...頭脳の働きが外方へ向くのを止められているので自然に内側へ向かって行くせいだと言われる...
寺田寅彦 「路傍の草」
...そんな事はいいでしょう」お島は外方(そっぽう)を向きながら鼻で笑った...
徳田秋声 「あらくれ」
......
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...案外方々が傷(いた)んでいるのに驚いた...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...そしてその葯は白色で外方に向かって開裂し花粉を吐くのである...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...その末端に二裂片があってその外方基部のところに柱頭がある...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...ただ外方より見て見ることが出来ないだけである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ユズリハの枝を取りそれを上方より望み見ればその葉が車輪状に四方に拡がり出で、したがってその赤き葉柄も四方に射出して見え、外方は緑葉、内方は赤葉柄で特に美しく眺められ棄てたものではないと感ずる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そしてその葯は白色で外方に向って開裂し花粉を吐くのである...
牧野富太郎 「植物記」
...「自力更生か! フフン」と年よりでも外方を向く気分だ...
宮本百合子 「今にわれらも」
...」と私は外方を向いた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...「そんなことは出来んだろう」と父は不機嫌な顔を誇張して何かぐずぐずと外方をみている...
矢田津世子 「父」
...つと美しい視線をさけて外方(そっぽ)を向いたまま動かなかった...
横光利一 「微笑」
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