...内方から外方への移動は難しいです...
...正に一万キロメートル外方(がいほう)です」外の騒ぎは少しずつはげしくなった...
海野十三 「空中墳墓」
...気まずく外方(そっぽ)を向くことを...
江戸川乱歩 「押絵と旅する男」
...住友では海外方面でも方々に事業と支店とを持つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...いつだつて外方(そつぽ)むいて返事もしないつて風なんです...
徳田秋声 「チビの魂」
...だのに外方(そっぽ)を向いて行く...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...挨拶をしてるのに外方(そっぽ)を向かれることもあるし...
豊島与志雄 「変な男」
...其の外方々にあるといふことでありまして...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...右の後脚がうんと外方(そと)へねじれてしまい...
久生十蘭 「キャラコさん」
...突出部に触れて外方へ撥(は)ね飛(と)ばされるに相違ありません...
平林初之輔 「五階の窓」
...その末端に二裂片があってその外方基部のところに柱頭がある...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...ユズリハの枝を取りそれを上方より望み見ればその葉が車輪状に四方に拡がり出で、したがってその赤き葉柄も四方に射出して見え、外方は緑葉、内方は赤葉柄で特に美しく眺められ棄てたものではないと感ずる...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そしてその葯は白色で外方に向って開裂し花粉を吐くのである...
牧野富太郎 「植物記」
...その毛はその嚢(ふくろ)の外方の壁面(へきめん)から生じており...
牧野富太郎 「植物知識」
...今はこらへてゐた息を俄(には)かに強く外方へと押し出した...
松永延造 「アリア人の孤独」
...「自力更生か! フフン」と年よりでも外方を向く気分だ...
宮本百合子 「今にわれらも」
...「そんなことは出来んだろう」と父は不機嫌な顔を誇張して何かぐずぐずと外方をみている...
矢田津世子 「父」
...この一文は案外方々から喝采(かっさい)を博した...
柳宗悦 「四十年の回想」
...外方(そと)を見ながら...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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