...その家の閾(しきい)を跨(また)いで戸外に出る時のいうに言われない焦躁(しょうそう)がまのあたりのように柿江の心に甦(よみがえ)った...
有島武郎 「星座」
...だから注意をしてバットを踏まずに外に出ることができた...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...穴の外に出ると同時にものもいわずに...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...彼が日本から追われて領外に出るのを待って殺そうという計画を立てた...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...門外に出るに明月松林の間に昇るを見る...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...ロケットの外に出ると...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...もっとも夏の真午(まひる)だからあまり人が戸外に出る必要のない時間だったのでしょう...
夏目漱石 「中味と形式」
...台所から外に出ると又建物がありまして...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...再び外に出ることが出来ず...
穂積陳重 「法窓夜話」
...あたいも外に出ると大したお嬢様になって見えるらしいわね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...雨の時、雪の時、外に出る者、外で働く者に、なくてはならない民具である...
柳宗悦 「蓑のこと」
...さらに外に出ると門口にも若木を立て...
柳田国男 「雪国の春」
...規格品の生活の外に出ることができまい...
山川方夫 「お守り」
...サッサと扉の外に出ると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...交番の前を通り抜けずに東京市外に出る事が絶対に不可能である事を...
夢野久作 「冥土行進曲」
...いいようにしたらどうだ」外に出ると...
吉川英治 「治郎吉格子」
...その線の外に出ることを彼は不思議に恐ろしがるのである...
和辻哲郎 「享楽人」
...姫はやすやすと外に出る...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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