...明智は井戸がわをまたいで、外に出ると、あたりを見まわしてから、強い絹ひもで造った縄ばしごを、たぐりあげ、それを小さく丸めて、手に持っているカバンの中へ入れました...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...身を翻して室外に出るや否...
林不忘 「安重根」
...カヨは猫を抱いて外に出ることが多くなった...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...も少しで外に出るところだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...野外に出ることの好きな君が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...薬を貰って外に出ると...
豊島与志雄 「反抗」
...外に出ると、あたりは一面に濃い霧が立ち罩めていた...
豊島与志雄 「未来の天才」
...門外に出るに明月松林の間に昇るを見る...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...外に出る時はこういうものを着るでしょう...
夏目漱石 「模倣と独立」
...台所から外に出ると又建物がありまして...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...再び外に出ることが出来ず...
穂積陳重 「法窓夜話」
...女が外に出るが早いか三...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...戸外に出ることが出来なかつたのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わが教区の外に出ることをすら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...雨の時、雪の時、外に出る者、外で働く者に、なくてはならない民具である...
柳宗悦 「蓑のこと」
...野外に出ることを慎しみ...
柳田国男 「海上の道」
...跛の門八爺(じい)が外に出る時には...
夢野久作 「笑う唖女」
...その線の外に出ることを彼は不思議に恐ろしがるのである...
和辻哲郎 「享楽人」
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