...戸を開けて外に出ると事務所のボンボン時計が六時を打った...
有島武郎 「カインの末裔」
...スミ枝は、署の外に出ると、房枝のそばにすがりつかんばかりにして、一時もはなれようとはしなかった...
海野十三 「爆薬の花籠」
...洋館の外に出ることができました...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...朝鮮上流家庭の婦人はめったに屋外に出ることがなく...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...わたしは新しい空気を吸うために戸外に出る必要はなかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...もう外に出る気もなくなって...
豊島与志雄 「悪夢」
...も少しで外に出るところだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...外に出ると彼は一寸立ち止ってあたりを見廻したが...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...その詮索を始めると柵外に出るので差控える...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...まぶしい外に出ると...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...鉄門の外に出ると...
火野葦平 「花と龍」
...すこしでもうちの外に出るには...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...家の外に出ると、馬車はもう馬をつないで、出るばかりになっていた...
水野葉舟 「黄昏」
...それとも外に出るか?金吾 こらえてくれろ喜助さん...
三好十郎 「樹氷」
...奴(やっこ)も婢(はしため)も外に出る為事(しごと)を止めて...
森鴎外 「山椒大夫」
...わが教区の外に出ることをすら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その線の外に出ることを彼は不思議に恐ろしがるのである...
和辻哲郎 「享楽人」
...また国外に出る必要もなかった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??